先週「ワイスピとは違うのだよワイスピとは!」などと書きましたが、
それでは『ニード・フォー・スピード』(14)は『ワイルド・スピード』シリーズとどこが違うのか。
今回はそのあたりをいろいろ検証していこうかなと思います。
カテゴリー: ライナーノーツのお仕事
『ニード・フォー・スピード』はメイキング映像を観てから本編を鑑賞するのがいいと思う
目黒川の桜が咲くか咲かないかの頃、
仕事で『ニード・フォー・スピード』(14)の試写を観てきました。
同名ゲームソフトシリーズの実写映画化作品でございます。
カーアクション(ストリートレース)物というと、
どうしても『ワイルド・スピード』シリーズを思い浮かべてしまうわけですが、
なかなかコイツも面白かった。
同じカーアクションを扱っていても、方向性はかなり違うなという印象でした。
映画予告編音楽シリーズ、TRAILERHEADの日本独自企画盤で「熱くなれ!」
『Introduction to TRAILERHEAD』がいろんな意味でアツいらしい。
TRAILERHEAD(トレイラーヘッド)は、
映画の予告編音楽を製作する音楽製作会社「イミディエイト・ミュージック」がリリースしている、
予告編音楽のコンピレーション・アルバム・シリーズ。
「トレイラーヘッド」はアーティスト名やユニット名ではありません。
「ケルティック・ウーマン」とか「Feel」のようなシリーズ名に相当します。
なのでアーティスト名は社名の「イミディエイト」という事になりますかね。
このシリーズはこれまで「Trailerhead」、「Saga」、「Triumph」の3枚が発売されていて、
今回の「Introduction to Trailerhead」は、
過去3枚のアルバムから「2分でボルテージ最高潮!」になれる曲を、
各アルバムから5曲ずつセレクトした日本独自編集盤です。
正式には「(トレイラーヘッドの)イントロダクション盤」という位置づけではありますが、
事実上の「ベスト盤」と言っていいでしょう。
それにしても、サントラにハマるなら分かるけれども、
映画本編で使われない予告編音楽に目をつけるなんて、
よっぽどのマニアだろうと思っておりましたが、
これが意外と(というか、かなり)売れているらしい。
『エージェント:ライアン』サントラ盤のこと -パトリック・ドイル、シンセ・スコアに開眼するの巻-
『エージェント:ライアン』(13)の音楽を手掛けたのは、ケネス・ブラナー監督の盟友パトリック・ドイル。ワタクシの好きな映画音楽家の一人です。
何しろ初めて買ったサントラ盤(スコア盤)は『カリートの道』(93)だったし、その姉妹編とも言える『フェイク』(97)の音楽もよかったし、以前『スルース』(07)のサントラ盤ライナーノーツも担当したことがありました。
『エージェント:ライアン』の主要キャストをあれこれ検証してみる
前回投稿した記事で、
『エージェント:ライアン』(13)の出演者についてほとんど触れていなかったので、
せっかくだから何か書きます。
まずはジャック・ライアン役のクリス・パイン。
『レッド・オクトーバーを追え!』(90)の初代ライアンがアレック・ボールドウィン、
『パトリオット・ゲーム』(92)と『今そこにある危機』(94)のハリソン・フォードが2代目、
『トータル・フィアーズ』(02)のベン・アフレックが3代目で、
本作のパインが4代目のライアンということになります。
「シリーズの再リブート」ということで、かなり若返りが図られました。
クリス・パインがジャック・ライアンに見えるかというと、正直ビミョーです。
やはり『スター・トレック』シリーズのカーク船長のイメージが強すぎて…。
あるいは『アンストッパブル』(10)の新人車掌、
はたまた『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』(07)のサイコな殺し屋と、
いわゆる「現場叩き上げ」系のキャラをこれまで見てきたので、
「現場経験ゼロの情報分析官」とはちょっと違うかな、と…。
もう少しアナリストっぽいヘアスタイルだったら印象も違っていたかもしれませんが。
しかしながら「まだCIAの現場に馴染んでない若造」というキャラの
立ち位置はうまく表現していたように思います。
身体を張ったアクションはさすがの安定感。
何しろ『アンストッパブル』で走る電車の上を歩き回った人ですから。