この映画をご覧になった方のうち、
一体何人の人がこういう見方をしたか分かりませんが、
『47RONIN』(13)に登場する脇役キャラで最も印象に残るキャラを一人挙げるなら、
やはり大石内蔵助の片腕兼足手まといだった安野(羽田昌義)ではないかと思います。
何というか…安野のヘタレっぷりがいい味出してるんですよ、これが。
この映画をご覧になった方のうち、
一体何人の人がこういう見方をしたか分かりませんが、
『47RONIN』(13)に登場する脇役キャラで最も印象に残るキャラを一人挙げるなら、
やはり大石内蔵助の片腕兼足手まといだった安野(羽田昌義)ではないかと思います。
何というか…安野のヘタレっぷりがいい味出してるんですよ、これが。
公開日が何度も延びたとか、
追加撮影とかVFX作業が遅れて再編集作業が遅れたとか、
作曲家が交代したとか、
あまりいい話を聞かなかったので、
一体どんな映画になったのかと内心ハラハラしていたのですが、
思った以上に頑張っている作りだったので安心しました。
というか、僕は結構楽しめました。
先日twitterにも書きましたが、
この映画は「おりえんたる・あくしょん・ふぁんたじぃ大作」なんだなぁ、と。
赤穂浪士の物語をベースにして、ファンタジー映画を作っちゃうよという。
何しろこういう映画ですから、
あそこがヘン、ここがヘンとツッコミながら映画を観る人も多いと思うのですが、
あんまり重箱の隅をつつくような見方をしても楽しくないですし、
多分それを聞かされる方もあまり面白くないような気もしますので、
個人的にはもっと広い心で本作を観て頂きたい所存です。
まぁ僕がキアヌ・リーブス好きなので、
単に贔屓目に観てしまっているだけかもしれませんが、
「ヘンな映画だと思ってたけど、あの場面は結構よかったね」という感じで、
愛のある目線で楽しんで頂きたいと思います。
映画『ゼロ・グラビティ』(13)は映像、物語のみならず音楽(オリジナル・スコア)も素晴らしかった。
僕個人としては、作家性の強いSF映画の音楽はクリフ・マルチネスの『ソラリス』(02)と、
クリント・マンセルの『月に囚われた男』(09)の2本でもう最高レベルに達したと思っていました。
もうこれ以上のものは出て来ないのではないか、と。
ところが出てしまったんですねー。
今回の『ゼロ・グラビティ』の音楽、聴いていて鳥肌が立ちました。
こんなにも心の底から感情を沸き立たせてくれる音楽がまだあったとは、と驚いたほどです。
作曲はスティーブン・プライス。
『ワールズ・エンド 酔っぱらいが地球を救う!』(13)とか、
『アタック・ザ・ブロック』(11)の音楽を手掛けた若手作曲家です。
プライスのバイオグラフィーはサントラ盤封入のライナーノーツに詳しく書かせて頂きましたが、
それにしてもエドガー・ライト印のコメディ映画の音楽を作曲していた人に、
シリアス極まりないSFサバイバル映画の音楽を任せてしまうのだから、
アルフォンソ・キュアロン監督の人選もスゴイものがありますね…。
結果的にその選択は大正解だったわけですが。
というわけで、前回に続いて『ゼロ・グラビティ』(13)の話題。
今回はもう一人の出演者、ジョージ・クルーニーについて。
聞くところによると、クルーニーが演じたマット・コワルスキー役は、
当初ロバート・ダウニーJr.が演じる予定だったのだとか。
(その後スケジュールの都合で降板したらしい)
ダウニーJr.の降板を受けてキャスティングされたのがジョージ・クルーニー。
この二人の俳優を並べてみると、マット役に必要とされた要素が見えてきます。
その1:特徴ある声の持ち主である事。
その2: 男前(の中年)である事。
その3:ユーモアのセンスがある事。
その4:どこかマイペースで余裕を感じさせる人物である事。
個人的にはこの4つがマット役に必要不可欠な要素だと思いました。
アメリカ国内のみならず、世界中で絶賛の嵐が巻き起こっている『ゼロ・グラビティ』(13)。
『キャプテン・フィリップス』(13)のライナーノーツの仕事を仕上げた後、
こちらの仕事も担当する事になったので、
11月上旬に内覧試写へ行ってきました。
3D字幕版で観る事が出来て大感激。
久々に「3Dで観る事に意義がある映画」を観た気がします。
12/13(金)全国ロードショーという事で、
この映画の肯定派の方は、
既に気合いの入った好意的なレビューを書いているだろうし、
逆に否定派の方は、
ここがダメ、あそこがダメと手厳しいレビューを既に書いていると思うので、
自分は何か別な事を書きたいと思います。
この映画の登場人物は、
サンドラ・ブロック扮するメディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士と、
ジョージ・クルーニー扮するベテラン宇宙飛行士のマット・コワルスキーのみ。
つまりこの二人の演技力と化学反応が映画の出来を左右するわけですが、
これがまた最高のコンビでございました。
今回はサンドラ・ブロックについてちょっと書いてみたいと思います。