『キャプテン・フィリップス』でヘンリー・ジャックマンが描く「単純じゃない世界」の音楽

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今回は『キャプテン・フィリップス』(13)の音楽について。
作曲は『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(11)のヘンリー・ジャックマン。
ポール・グリーングラス作品の常連、ジョン・パウエルではありません。

まず起用されたのがパウエルではなくジャックマンだった事に驚いたのですが、
近年のパウエルはアニメ映画の作曲機会が増えてきたので、
作品傾向が若干変わってきたのかもしれません。
とはいえ、リモート・コントロール所属のジャックマンも、
過去にパウエルの作品(『ハンコック』(08)など)で追加音楽を作曲しているので、
全く繋がりがないというわけでもないでしょう。
「パウエルに作曲を依頼したらジャックマンを推薦された」なんて経緯もあったかもしれません。
(あくまで推測)

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『キャプテン・フィリップス』の気になる出演者を(可能な限り)総チェック!

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パンフでどこまでフォローされているか分かりませんが、
『キャプテン・フィリップス』(13)のキャストについて、
思いつく限りの事をあれこれ綴ってみようと思います。

まずトム・ハンクスですが、
本当に今回のフィリップス船長役はこの人の新境地というか、
今まであまり見た事のない演技だったように思います。

今まで自分が観てきたトム・ハンクスの出演作を振り返ってみると、
確かに巧い演技をしているのだけれども、
どこかに「トム・ハンクス印」というような一種のオーラが感じられて、
(愛嬌とか茶目っ気とか、どこか人好きするような要素)
「トム・ハンクスがキャラクターを演じている」というような印象があって、
ああ、やっぱりこの人は「映画スター」なんだなと思っていました。
ポール・グリーングラス監督との相性もどうなのかな、とも思いました。

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感動作?いやいや『キャプテン・フィリップス』は限定空間型サスペンスとしても優れた映画です

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『キャプテン・フィリップス』(13)の内覧試写を見たのは9月の最終週。
その後アメリカで劇場公開され絶賛の嵐、
そして東京国際映画祭のオープニング上映があり、
一般試写があり、今月29日からいよいよ全国ロードショー。
そろそろ何か書いた方がいいんじゃないかと思ったので、書きます。

この映画は2009年にソマリア海域で起きた、
海賊によるアメリカ貨物船襲撃及び船長の人質事件を描いた作品なのですが、
実話を元にした物語でサスペンスを作るとなると、これがなかなか難しい。

なぜなら、結末が既に分かっているから。

この映画も、トム・ハンクス演じるリチャード・フィリップス船長が、
「乗組員の代わりに自分が人質になって、奇跡の生還を果たした」
…という”事実”が既にあるわけで、
劇中でフィリップス船長が絶体絶命の危機に陥っても、
本来ならば安心して観ていられるはずなのです。

が、しかし。

この映画、結末が分かっているはずなのに、ものすごくスリリングです。
観ている最中、手のひらに嫌な汗が浮かぶぐらいの緊張感を強いられます。
海賊の船内捜索のシーンなんて、観ていて息苦しくなるほど。

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『エリジウム』で熱演を見せている俳優たちを総チェック!

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9/20公開のSFアクション映画『エリジウム』(13)。
映画を観る前に、あるいは映画を観終わった後、
忘れがたい演技を見せてくれた俳優たちをチェックして頂きたいと思い、
主要なキャスト/キャラクターをまとめてみました。

まず主人公のマックスを演じるのはマット・デイモン。
「昔不良少年、今は真面目な工場労働者」というブルーワーカーを熱演。
キレのある殺陣は『ジェイソン・ボーン』シリーズで披露済みですが、
今回はあれとは違った「生々しくて痛々しい格闘戦」がなかなか新鮮です。
似合っているのか似合っていないのかよく分からないスキンヘッドも迫力満点。

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私立女子校の校長先生っぽいエリジウム防衛省長官デラコート役はジョディ・フォスター。
鼻持ちならない政府官僚のトップを演じております。
キャラ的には『インサイド・マン』(05)の辣腕弁護士役の系統かな。
もともとの脚本ではデラコートは男の設定だったそうですが、
まぁそういう意味(どういう意味?)でもフォスターは適役ではないかと。
ちなみに常時着ているスーツはジョルジオ・アルマーニがデザインした特注品。

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要注目! 新進気鋭の作曲家ライアン・アモンによる『エリジウム』の音楽

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前回のつづき。
何で自分が『エリジウム』(13)の日本最速試写を観られたかというと、
この映画のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂く事になったからです。
仕事のお声がけを頂くまでは、
「『エリジウム』の音楽は『第9地区』(09)のクリントン・ショーターじゃないんだぁ」
「ライアン・アモンってどういう人なのかなー」などと呑気にしていたのですが、
嬉しい事に自分がライナーを書くという事態になり、
慌てて資料をかき集める事になった次第です。

何しろ今回が映画音楽初挑戦のコンポーザーなので、資料が少ない。
試写も日本最速試写だったのでまだプレス資料が出来上がってなかったし。
キリアン・マーフィーの『Watching the Detectives』(07)という日本未公開映画の追加音楽を担当したらしいのですが、
マネージメント事務所の公式資料にはその事が掲載されていなかったりして、
情報の扱いがいろいろ難しい。
ハッキリ分かっているのは、City of the Fallen名義で映画の予告編音楽を作曲しているという事。
基本的にユニット名だと思うのですが、一応社名として登録されているらしいです。
最近は予告編音楽がアツいですね。Two Steps From Hellとか。

 

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