「刑務所にいるような音」にこだわった『THE INFORMER/三秒間の死角』の音楽

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
『THE INFORMER/三秒間の死角』(19)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。
音楽担当はブルック(兄)とブレア(弟)のブレア・ブラザーズ。
あまり聞き覚えのない名前かもしれませんが、
パンクバンド vs. ネオナチ軍団の楽屋籠城スリラー『グリーンルーム』(15)の音楽を担当した兄弟作曲家です。

こちらのサントラ盤は、以前のブログで『ベラのワンダフル・ホーム』(19)、『プライベート・ウォー』(18)とまとめて簡単にご紹介させて頂きましたが、
ライナーノーツを書くとなったら”簡単なレビュー”じゃダメだろうということで、その後じっくり音源を聴きこみました。

サントラ盤を1日4,5回聴いて、
原稿締め切りまで3週間弱あったから、
まあ80回前後は聴いた計算になるでしょうか。

その結果いろんな発見がありまして、
サントラ盤の差込解説書に詳しく書かせて頂きました。

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ラミン・ジャワディの音楽がクオリティー高くていい感じ。わんこCGアニメ『ロイヤルコーギー レックスの大冒険』

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
『ロイヤルコーギー レックスの大冒険』(19)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。


音楽担当はハンス・ジマー率いるリモート・コントロール・プロダクションズ組のラミン・ジャワディ。
ワタクシは7回くらいジャワディさんの国内盤サントラにライナーノーツを書かせて頂いているので、 ランブリングさんからこちらのご依頼を頂いた時は嬉しかったですね~。

さてそのジャワディさんというと、
『アイアンマン』(08)とか『パシフィック・リム』(13)、
『ゲーム・オブ・スローンズ』(11~19)の音楽の印象が強い人なので、
わんこCGアニメ(しかも製作国がベルギー)の音楽を委託されるというのはちょっと意外かもしれません。

でも師匠のジマーさんだって『ダンケルク』(17)と同じ年に『ボス・ベイビー』(17)の音楽を担当しているし、
ジャワディさんも『オープン・シーズン』(06)の音楽を担当しているので、
実はそれほど驚くことでもなかったりします。

そしてジャワディさんはキャリア初期に『ナットのスペースアドベンチャー3D』(08)というCGアニメ映画(主人公のハエの声を堀北真希がアテてました)の音楽を担当しているのですが、
その映画を監督したベン・スタッセンが、今回の『ロイヤルコーギー』の監督でもあるのでした。
つまり両者は11年のお付き合いがあるというわけ。
しかもその11年の間に、ジャワディさんはスタッセンのCGアニメ映画の音楽をせっせと手掛けていたと。
そのへんの作品リストは、サントラ盤の差込解説書に書かせて頂いたのでここでは割愛。

ちなみに『ナットのスペースアドベンチャー3D(原題:Fly Me To The Moon)』は、「ハエが宇宙に旅立つ」という、ジャズ・スタンダードの名曲タイトルとハエ(Fly)を引っかけた一発ギャグみたいな発想で作ったCGアニメ映画でした

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『ジョン・ウィック:パラベラム』サントラ盤の聴きどころをざっくりご紹介してみる

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、『ジョン・ウィック:パラベラム』(19)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

音楽担当はこれまで同様タイラー・ベイツとジョエル・J・リチャードの二人。
ワタクシ第1作のサントラ盤ライナーノーツを書かせて頂きましたが、 続編の『ジョン・ウィック:チャプター2』(17)は諸般の事情で国内盤がリリースされなかったので、 5年ぶりの『ジョン・ウィック』の音楽解説のお仕事ということになります。だからキアヌマニアのベイツマニアとしては大変嬉しかったですね~。

で、今回の『パラベラム』についてはサントラ盤ライナーノーツで全力投球してしまったし、BANGER!!!のコラムでも、ベイツさんの特集記事と『パラベラム』の音楽紹介の2回に分けてかなり詳しく書いてしまったので、正直もうブログ用のネタがほとんど残っていません。。

爆音スコア!業界屈指のロックな映画音楽家のサウンドがより激しく芸術的に進化『ジョン・ウィック:パラベラム』 | BANGER!!! https://www.banger.jp/movie/19027/

『ジョン・ウィック』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の映画音楽家で、マリリン・マンソンのツアーにも参加したタイラー・ベイツって? | BANGER!!! https://www.banger.jp/movie/16484/

そんなわけで、ここではライナーノーツやコラムで書いたことの補完的なネタを書かせて頂こうかなと思います。

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『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』の劇中で使われた既製曲リスト

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』(18)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

以前のブログでアルバムをざっくりご紹介しています。

『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』の音楽は生楽器の特殊奏法がポイントです、というお話。

https://www.marigold-mu.net/blog/archives/10028

ワタクシこちらの作品の音楽解説は、
サントラ盤ライナーノーツ原稿の作曲家インタビューと、
近日掲載予定のBANGER!!!コラムで全力投球してしまったので、
イヴ・グルメールさんのスコアについては、
もうネタを出し切ってしまって書くことがありません。。

しかし映画がいよいよ今週末公開ということで、
このタイミングでもうちょっと何か書くべきだろうと思ったので、
劇中で使われた既製曲(歌モノ)のリストなどご紹介しようかなと。

まぁサントラ盤に入っていない曲まで当方がわざわざフォローする必要はないのですが、
「歌モノを自前で補完したい!」という方もいらっしゃるかもしれないので、 ごく一部のご要望にお応えする形でやらせて頂きます。

…というわけで、本編で使われた既製曲はたぶんこんな感じです。

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『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』の音楽は生楽器の特殊奏法がポイントです、というお話。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』(18)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

音楽はこれが日本で初めてご紹介することになる(と思われる)、
ベルギー出身の作曲家/ピアニストのイヴ・グルメール。
何だか食通っぽいお名前ですが、
極めてインフォメーションの少ないアーティストで、
ベルギー出身というネタを入手するだけでも相当苦労しました。。

で、まぁこういう場合、
出所の定かではない情報を参考にするよりも、
ご本人にお話を伺った方が確かだろうと思いまして、
今回グルメールさんにインタビューを敢行致しました。

ベルギーといえばフランス語圏だよねぇ、
英語で何とかなるかなぁ…と思ったのですが、
お互いに「英語は難しいよね」と言いながら、
実に和やかなムードでインタビューを行うことが出来ました。
(当方の質問に”Good question!”という有難いお言葉も頂きました)

…というわけで、
音楽のコンセプトについてなどの詳しい話は、
サントラ盤をご購入頂いて、
差し込み解説書の拙稿をご覧頂きたいのですが、
それではあまりにも不親切なので、
今回のブログではざっくりした音楽のご紹介と、
文字数の都合で解説書に書けなかったことなどを書きたいと思います。

 

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