シネフィル・イマジカで放送していたサンドラ・ブロックの『シャッフル』(07)を何となく見てみた。
うーーん、重い映画だった・・・。
夫の訃報を聞いた妻のリンダ(サンドラ)が、夫が自動車事故に遭う前後の日を行ったり来たり(←ここが”シャッフル”たる所以)しながら、何とかして”最悪の結末”を回避させようと奮闘するミステリー映画。『バタフライ・エフェクト』(04)系の内容かと思ったら、映画で描かれるテーマはあれよりもっと重かった。ハリウッド映画的な予定調和のエンディングにもならないし。
シネフィル・イマジカで放送していたサンドラ・ブロックの『シャッフル』(07)を何となく見てみた。
うーーん、重い映画だった・・・。
夫の訃報を聞いた妻のリンダ(サンドラ)が、夫が自動車事故に遭う前後の日を行ったり来たり(←ここが”シャッフル”たる所以)しながら、何とかして”最悪の結末”を回避させようと奮闘するミステリー映画。『バタフライ・エフェクト』(04)系の内容かと思ったら、映画で描かれるテーマはあれよりもっと重かった。ハリウッド映画的な予定調和のエンディングにもならないし。
MOVIX仙台が営業再開したので、待ちに待った『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(11)を観てきた。
これがまた当方の期待以上に素晴らしい作品。
空疎な大作になってしまった『X-MEN:ファイナル ディシジョン』(06)の悪夢を吹き飛ばす、見事な前章映画でした。
「シリーズ最高傑作」の売り文句はダテじゃない。
本作では「チャールズ(プロフェッサーX)とエリック(マグニートー)はいかにして出会い、そして袂を分かつ事になったか」が詳細に描かれるわけですが、これがまた泣ける。パ
ラボラアンテナのシーンで不覚にも目頭が熱くなった次第です。
2人が互いを理解するには、あまりにも育った環境が違いすぎた。
マイケル・ファスベンダーの翳りのある表情が、
エリックの背負った深い哀しみに真実味を持たせてくれていてつい感情移入してしまう。
豪華キャスト(=ミュータント)を出し過ぎて中身が薄っぺらくなった3作目と違い、
今回はキャストも「あまり自己主張の強くない演技派」が揃っていて、
なおかつミュータントの数もムダがなくて非常にいい感じ。
ミュータント・チームが(いい意味で)地味目の顔ぶれなので、
悪役セバスチャン・ショウを憎々しく演じるケヴィン・ベーコンの存在も俄然映えてくる。
1960年代風セレブファッションもキマってます。
エマ・フロスト役のジャニュアリー・ジョーンズも、
よくこれだけイメージにピッタリな女優を見つけたもんだと感心しました。
薄幸そうなローズ・バーンもグッと来る(お色気サービスカットもあり)。
その他、パンフに載っていない気になるキャストの顔ぶれはこんな感じ。
午前中にCDラックを整理していたら『JM』(95)のサントラが出て来た。
懐かしいなーコレ。
キアヌ・リーヴス(伸びかけスポーツ刈り+テクノカットな髪型が奇妙な感じ)、
「人間核弾頭」ドルフ・ラングレン、
B級映画の帝王アイス・T、
怪優ウド・キア、
『スターシップ・トゥルーパーズ』(97)のディナ・メイヤー、
ロリンズ・バンドのヘンリー・ロリンズ、
そして北野武・・・と、カルト作品になる事を運命づけられたような”濃い”キャスティング。
しかも原作・脚本にウィリアム・ギブスン、
ビジュアル・コンサルタントにシド・ミードまで起用しているのに、
実際にはカルトどころかB級SFにしかならなかったのが残念な映画。
原因はやっぱり監督のロバート・ロンゴにあると思う。
モダンアート出身で映画監督が本職じゃないせいか、
演出とか映像の見せ方が何だかシロウトっぽい感じ。
話が面白くなりそうな要素は結構あるのに、
演出にメリハリがないのでイマイチ盛り上がりに欠ける。
ラッセル・マルケイとかポール・W・S・アンダーソンだったらもっと上手く撮れたんじゃないだろうか。
音楽(既製曲)の使い方もあまりセンスがいいとは言えないし、
ヤクザの高橋(=北野武)の子分、シンジ役が太眉のデニス・アキヤマなのも全然イケてなくて萎える。
例えば加藤雅也あたりが演じてくれていたら、
もうちょっとイカす悪役になったと思うんだけどなぁ。
ただ、映画の舞台が2021年で、
電磁波による環境汚染が原因で”NAS(神経衰弱症候群)”なる不治の病が蔓延しているという設定が妙にリアルだったり、
ハッキング対策で極秘データを脳内のシリコンチップに記録してデータを運ぶ”記憶屋”という職業も、
ビジネスとしては意外とアリかもと思ったり、
物語の設定はなかなか興味深いものがあります。
つくづく監督がロンゴだったのが悔やまれます。
「ホール&オーツが好きなら見ておいて損はないですよぉ」と友人に勧められたので、『ナイト&デイ』(10)をDVDにて鑑賞しました。この映画、劇場公開されていた頃に観ていなかったんですよね…。
Knight and Day – Original Motion Picture Soundtrack (amazon music)
なぜこの映画とホール&オーツが関係あるのか? と思ったら、劇中「ゼファー」なる画期的なアイテムを発明した天才青年サイモン(ポール・ダノ)がホール&オーツのファンという設定で、サイモンの隠れ家で”Private Eyes”が流れていたり(結構長い時間かかってた)、トム・クルーズ扮する主人公ロイからH&Oの缶バッジを貰って喜んだりするシーンがあったのですね。納得です。
The Very Best of Daryl Hall & John Oates – amazon
この映画、もっとヒットしてたら「ホール&オーツのリバイバル・ブーム到来!」みたいな感じで話題になっていたかもしれない。実際のところは『(500)日のサマー』(09)の”You Make My Dream”ほど注目されなかった気がするので、そのへんがちょっと残念。トム・クルーズがケイティ・ホームズとの結婚で「結婚でウキウキご機嫌な俺」というキャラ作りをして大失敗した頃だったので、それがモロに映画の興行成績にも影響してしまった感じでしょうか。
映画スタジオはそれらしい理由をつけてシラを切っていますが、映画のキービジュアル(ポスターやサントラ盤のジャケ写)がキャストの写真ではなくシルエットなのも、「お騒がせ俳優のトム・クルーズを前面に出したくない」という思惑があったものと思われます。まあ自分でやったことが「ちょっと痛すぎた」という事情もありますが、この時期のトム・クルーズは本当に不遇だった。
先日中古CDショップに行ったら、『ヴァンパイア/最期の聖戦』(98)のサントラが500円コーナーで投げ売りされていたので、すみやかに保護してきました。映画公開当時買いそびれたサントラだったんですよねこれ。
ジョン・カーペンターのフィルモグラフィーの中でも、あまり語られる事のない映画ではありますが、見所を挙げるならばヴァンパイア討伐隊「スレイヤーズ」のリーダーを演じたジェームズ・ウッズのイカす不良中年っぷりと、『30デイズ・ナイト』(07)のパンフレット内解説でネタにされていたマーク・ブーンJr.の無惨かつアッパレな最期などが挙げられます。
「ヴァンパイアもので西部劇を撮る」というカーペンターのウエスタン・ムービーへの偏愛が微笑ましいです。
で、この映画のサントラ。例によってカーペンターが自分でスコアを作曲しているわけですが、これがコッテコテのブルース・ロック。自分でギター、ベース、シンセを演奏するだけでなく、わざわざスティーヴ・クロッパー(g)やドナルド・”ダック”・ダン(b)、リック・シュローサー(dr)ら腕利きを招集して、「The Texas Toad Lickers」なるバンド(これまたコテコテなネーミングセンス)まで組んでしまうんだから、カーペンターのこの映画への入れ込み具合が分かるというものです。
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