『フランケンウィニー』のサントラ盤について

frankenweenie

さて『フランケンウィニー』(12)の音楽についてなのですが、僕は今回サントラ盤のライナーノーツを担当させて頂いたため、ここでダニー・エルフマンの音楽についてこと細かに書いてしまうと、「ライナーノーツの意味ないじゃん!」という事になってしまうのです。

なので、補足的な事をサラッと書かせて頂く事にします。

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トーマス・ニューマンの『007 スカイフォール』の音楽はよく出来ていると思うの巻

skyfall

金曜に『007 スカイフォール』(12)のサントラが届いたので、
週末に延々と聴きまくってました。
音楽はサム・メンデス監督のお気に入り、トーマス・ニューマン。

ワタクシはトーマス・ニューマンの音楽が好きなので、
アメリカ人の彼があの007の音楽担当に抜擢されたというのはかなり感慨深いものがありました。
アメリカ人作曲家の起用は『消されたライセンス』(89)のマイケル・ケイメン以来になりますかねー。

トーマス・ニューマンとアクション大作(しかも007シリーズ)というのがなかなか頭の中で結びつかなかったのですが、
なるほどこう来たかと。
『スカイフォール』の前にロマンティックSFサスペンスの『アジャストメント』(11)と、
スパイスリラーの『ペイド・バック』(11)の音楽を担当したのがいい準備運動になったようです。

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『アルゴ』のサウンドトラックを補完してみる

Argo

仕事場から遠くてちょっと不便なMOVIX利府まで出掛けて、
ベン・アフレック監督・主演作『アルゴ』(12)を観てきました。

結論から申しますと、実に見応えのある映画でした。
利府まで遠出して観に行った甲斐があったというものです。

「架空のSF映画『アルゴ』をデッチ上げて、イランの過激派に命を狙われているアメリカ大使館員6人を『アルゴ』の撮影クルーに偽装させて出国させた実在のCIAエージェントの物語」という、ある意味「既に結末が分かっている」ストーリーなわけですが、それをここまでスリリングかつ面白く作れるというのは大したもんです。
終盤のバザールや空港のシークエンスなどは観ていてハラハラさせられるし、それ以外にも結末に至るまでの”過程”を緻密かつ丁寧に描いていて、最後まで観客の興味を引きつけるストーリーテリングがなされています。

たぶんアフレック的には政治的メッセージとか愛国主義的な思想はそれほど重要じゃなくて、「ニセのB級SF映画作り」と「70年代の空気感の完全再現」という部分に本人のシネフィル魂が刺激されたんだろうなーと思います。良くも悪くもいい加減な感じのハリウッド業界を楽しそうに描いているのも好印象。ジョン・グッドマンとアラン・アーキンの貫禄たっぷりな演技がまたいいんだな。合言葉のように「アルゴ、クソ食らえ!」とお互い言い合うところなんか最高ですね。

映画本編については、既にいろんな人がブログとかでレビューを書いていると思うので、ここでは音楽について少々。というか、サントラ補完企画的なコーナーで扱う事にしたいと思います。

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デスティニー 未来を知ってしまった男

first snow

ガイ・ピアース主演の日本未公開サスペンス映画。
原題はFIRST SNOW。2006年作品。

やり手セールスマンのジミー(ピアース)が、砂漠の田舎町で占い師(J・K・シモンズ)に自分の未来を占って貰ったところ、「初雪(=First Snow)の日にあんたは死ぬ」と言われ、強迫観念に取り憑かれて平凡な人生が少しずつ狂っていってしまうというお話。

サスペンスとはいっても、かなり静かで淡々とした映画です。
見る人によっては「退屈」と思うかもしれません。
でもこの映画の場合、この淡々とした展開がいいんです。

果たして胡散臭い占い師の言った事は正しいのか?
もしそうだとして、ジミーにどんな死(事故死・病死など)が待っているのか?
仮に誰かに殺されるのだとしたら、一体誰なのか?

…というような”迫り来る不安”が静かに描かれていくのですが、静かに精神のバランスを崩していくガイ・ピアースを筆頭に、『スパイダーマン』シリーズのJ・K・シモンズ、『プリズン・ブレイク』の”マホーン捜査官”ことウィリアム・フィクトナー、『プレステージ』(06)のパイパー・ペラーボ、『バッド・ルーテナント』(09)のシェー・ウィガム、『コーチ・カーター』(05)のリック・ゴンザレスらクセ者俳優が、皆さんいい芝居をしていらっしゃいます。

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マイケル・ダナ名作選 / サーフズ・アップ (2007)

surfs up

『ケルティック・ロマンス』のアーティスト、マイケル・ダナ&ジェフ・ダナのフィルモグラフィーを振り返る不定期連載企画。今回はマイケルの作品から、CGアニメ映画『サーフズ・アップ』(07)をご紹介します。

サーフィン大会で優勝を狙う青年ペンギン・コディ(声:シャイア・ラブーフ)とその仲間たち、そして伝説のプロサーファー”ビッグZ”(声:ジェフ・ブリッジス)とのユルいドラマをドキュメンタリー番組タッチで描いたアニメ。

マイケル・ダナといえば、アトム・エゴヤンとかアン・リーのようなシリアスドラマ専門の映画音楽家という印象だったので、「マイケルがペンギンアニメの音楽をやるの?」と当時かなり意外に思ったもんです。

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