老舗喫茶店探訪記 番外編:「ネルヘン」のマスターと『サマータイム・キラー』のサントラ盤を語るの巻。

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青葉区花京院1丁目にひっそりと佇む喫茶店「ネルヘン」。
去年の2月くらいに初めてお邪魔した時は、
マスターのオジサンがえらく無口だったので、
正直ちょっと萎縮してしまったのですが、
その後「どうやらネルヘンのマスターは映画好きらしい」という情報を小耳に挟みまして、
(小耳に挟んだというよりネットで情報を知ったのですが)
それじゃあもう一度行ってみようかなと思ったのでした。

しかもそのネット情報によると、
ネルヘンのマスターは映画『サマータイム・キラー』(72)がお好きらしい。
『サマータイム・キラー』といえばアレですよ、
先日twitterにも書きましたが、
ランブリング・レコーズさんの「サウンドトラック名作選35」でリマスター盤が発売になったあの映画です。
ワタクシがこのタイミングでこのアルバムを買ったのも何かの縁ということで、
サントラ盤を持参してネルヘンに突入しました。

 

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個人的に思い出に残っているデヴィッド・ボウイの映画主題歌・挿入歌10選

david bowie

年末年始にちょっと時間があったので、
『グランド・セフト・オート サンアンドレアス』サントラ盤の補完作業をしていました。
前々からやろう、やろうと思っていたのですが、
面倒くさくて放置したままだったんですよね…。

で、まずはクラシック・ロック専門局「K-DST」のサントラを補完しようと思い、
iTunesやCDレンタルを駆使して、
TOTOのHold The Lineやトム・ペティのRunning Down A Dream、
ビリー・アイドルのWhite Weddingなどをせっせとコレクトしていったのですが、
その際にデヴィッド・ボウイのSomebody Up There Likes Meを久々に聴きまして、
改めてこの曲の良さを実感したのでした。

こんな作業をしてマッタリと新年を迎えた矢先に、
デヴィッド・ボウイの訃報を聞くことになるとは…。

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フルート!ギター!ツィンバロム!マーキソフォン!『コードネーム U.N.C.L.E.』のスウィンギンな音楽は必聴です!の巻

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「ガイ・リッチーの映画は音楽がカッコイイ」とよく評されますが、
この場合の”音楽”というのは基本的に”歌モノ/ポップミュージック”を意味していて、
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(98)とか、
『スナッチ』(00)みたいなコンピ盤のサントラが「カッコイイ」という認識で、
オリジナル・スコアについてはほとんど話題になりませんでした。
(実際、映画本編でのスコアの割合も少なかった)

が、しかし。
いわゆる「落ち目の頃のガイ・リッチー」作品、
例えば『スウェプト・アウェイ』(02)ではミシェル・コロンビエがスコア作曲を担当し、
(マドンナ繋がりでの起用だと思いますが)
『リボルバー』(05)では後に『96時間』シリーズ(08~14)でブレイクするナサニエル・メカリーが音楽を担当するなど、
(これもプロデューサーのリュック・ベッソンの人選だと思いますが)
低迷期の作品を経てオリジナル・スコアにも重点を置くスタイルになっていきました。

 

その結果どうなったかというと、
キャリア復帰作の『ロックンローラ』(08)は『ロック、ストック』や『スナッチ』路線の歌モノコンピがメインのサントラだったけど、
その後の作品は「ガイ・リッチーの映画は歌モノもスコアもカッコイイ(or面白い)」というスタイルになったのでした。
ハンス・ジマーが遊び心あふれる軽妙洒脱フルオケ音楽を披露した、
『シャーロック・ホームズ』シリーズ(09,11)はその代表的な例と言えるでしょう。

…とまぁ前置きが長くなりましたが、
今回の『コードネーム U.N.C.L.E』(15)の音楽も実に素晴らしい。
スウィンギンでグルーヴィー、スタイリッシュでユーモラス、
ポップ・ミュージック感覚で聴けるオリジナル・スコアに仕上がっているのでありました。

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ブライアン・フェリーの曲でロニー・スペクターがバックコーラスって豪華な顔合わせですねの巻

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昨年のアルバム購入以来、
ちょっと時間が空くとつい聴いてしまう、
ブライアン・フェリーの新譜『AVONMORE』。

歌・演奏・録音・ミックスいずれも完璧、
捨て曲なしの名盤だと個人的には思っているのですが、
最近は断然トラック8のONE NIGHT STANDがフェイバリット・ソングなのであります。

ナイル・ロジャース(Guitar)、マーカス・ミラー(Bass)、
そしてメイシオ・パーカー(Sax)らの演奏をフィーチャーし、
黒人音楽(=ソウル)のグルーヴをフェリーさん流に再構築したダンサブルな曲なのですが、
中でもロニー・スペクターのバックコーラスが素晴らしい。

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【朗報】Rambling Recordsから傑作サントラ盤50タイトルがDSDリマスタリングで再発売!

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サントラ盤やオサレなコンピ盤、
国内外の個性派アーティストのアルバムを精力的にリリースしているランブリング・レコーズさんから、
サウンドトラック盤の新旧名作50タイトルがリイシューされることになりました。
しかも全作品DSDリマスタリング&低価格でのリリース。
さらに高音質96kHz/24bitハイレゾ配信も同時リリースしてしまうらしいです。

以下、ランブリングさんのサイトから、
今回のリイシューのコンセプト紹介文を抜粋。

「この音楽、どこかで聴いたことある…」
そうした音楽のフレーズは、映画のサウンドトラックの楽曲であることがしばしば。
映画音楽の「スコア」と言われる音楽の深さ、
そしてそのクオリティの高さを皆さんに体感して頂くべく、
全ての音源にDSDリマスタリングを施し、
往来よりも低価格で発売することになりました。
より良い音源に生まれ変わったサウンドトラック、
一挙50タイトルをお楽しみ下さい!

オリジナル・スコアの奥深さ、
そしてクオリティの高さをリスナーの方に体感してもらいたいから、
単に旧盤をそのまま安価でリリースするのではなく、
DSDリマスタリングによる質の高い音で再発売しましょう!という心意気。
サントラの仕事に携わる者としては、嬉しくて泣けてきますね。。
これはもう「歌の入ってないサントラ盤はつまらない」とか言ってられませんよ!
スコア盤の面白さが分かると、映画もより深く味わえるようになりますからねー。

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