WALKER

walker

そろそろデンゼル・ワシントン主演の世紀末アクション『ザ・ウォーカー』(09)が公開になりますが、僕の場合”ウォーカー”というタイトルを聞くと、どうしてもこっちを思い出してしまうのです。

アレックス・コックス監督、エド・ハリス主演の『ウォーカー』(87)です。

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追悼 デニス・ホッパー

dennis hopper

現地時間の5月29日朝、俳優のデニス・ホッパーが亡くなりました。
享年74歳。合掌。

ニュース映像で痩せ細った姿を見た時から覚悟はしていたけれど、
イーストウッドが80歳になっても精力的に映画を撮っている事を
考えると、まだまだホッパーには「永遠の不良中年」として活躍して
ほしかったな、とも思う。

とはいえ、若い頃からドラッグ&アルコール漬けの退廃的な生活を
送っては入退院を繰り返していたから、歳を取ってからその反動が
来たのかなと思うと、「その割には長生きしたほうなんじゃないだろ
うか」という気もするのです。

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改造車!パンクス!UKロック!『ドゥームズデイ』には男のロマンが詰まってる!の巻

『ディセント』(05)のニール・マーシャル監督待望の新作、遂に日本公開!・・・って事で、
『ドゥームズデイ』(08)を観てきました。

シルバーウィーク期間中はチケットを買う際に、
窓口で「世界の終わり」と言うと1,000円で観られる「お得すぎてすいま千円キャンペーン」を実施中との事で、
ちゃっかり利用させて頂きました。
まー別に窓口で「すいま千円」とダジャレを言うわけではなかったので別にいいかと。

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MILK BOSSA in MOVIES

先日、いつもお世話になっているフレイヴァー・オブ・サウンドさんから
MILK BOSSAシリーズの最新作『MILK BOSSA in MOVIES』を送ってもらいました。

ちょうどCDを送ってもらった前日が誕生日だったので、何だかサプライズ・プレゼントを
貰ったような感じでちょっと嬉しかったです(ま、これは単なる偶然だったんですけど)。

今回のMILK BOSSAのアルバムテーマは、「映画音楽ヒット・ソングのボサノヴァ・カヴァー」。
「懐かしの(主に80年代の)映画主題歌」を「ボサノヴァ」で聴かせるという、ある意味実に
手堅いというか、いいとこどりのコンセプト・アルバムと言えるでしょう。

収録内容はと申しますと、古いところでは『卒業』(67)の”Mrs. Robinson”(サイモン&ガー
ファンクル)。新しいところでは『バットマン・フォーエヴァー』(95)の”Kiss from A Rose”
(シール)や『ユー・ガット・メール』(98)の”Dreams”(クランベリーズ)など。あとは80年代の
映画主題歌/挿入歌がメインです。

『トップガン』(83)の”Take My Breath Away”(ベルリン)とか『フラッシュダンス』(83)の
“What A Feeling”(アイリーン・キャラ)、『ビジョン・クエスト 青春の賭け』(85)の”Crazy for
You”(マドンナ)、『ネヴァー・エンディング・ストーリー』(84)の”The Never Ending Story”
(リマール)などなど。いやー、この前MTVの「100 Greatest Songs of the 80s」で見た
(聴いた)ようなアーティストの名前が次から次へと出て来て懐かし面白いです。

個人的に注目したのは、Depeche Modeの”Just Can’t Get Enough”(1982年の映画『青い
恋人達』挿入曲)のカヴァー。原曲はバリバリのシンセ・ポップでしたが、ボサノヴァにすると
こうなるのねー、という新鮮さがありました。始めはディペッシュ・モードの曲だと気付かなくて、
「この曲どっかで聴いた事あるんだけどなー。何だったっけ?」などと思ってしまいました。

このラインナップを原曲でまとめて聴くとなると、ちょいとベタで気恥ずかしい感じなのですが、
ボサノヴァ・カヴァーする事によって、コッテリした80年代テイストが絶妙なバランスで中和され、
爽やかな口当たり(耳当たりと言うべきか?)の曲に仕上がっているのがポイント。オシャレです。

まさに「日本の夏、MILK BOSSAの夏」って感じで聴かせて頂いてます。
寝苦しい夜のBGMに最適。

『MILK BOSSA in MOVIES』
レーベル:フレイヴァー・オブ・サウンド
品番:PUCY-1069
定価:2,000円

  

ヘザース / ベロニカの熱い日

数日前にeiga.comのゴシップ記事にぼーっと目を通していたら、

全てはウィノナ・ライダーの妄想?『ヘザース』(89)続編はなしと監督が明言

・・・という見出し(記事)が視界に飛び込んで参りました。

ま、映画のラストでJ.D.(クリスチャン・スレーター)は爆死しましたからね。続編を作るのは
無理だし、そもそも続編を作っちゃいけないタイプの映画だよなぁ、と思っていたので特に
驚きはしなかったのですが、マイケル・レーマン監督のコメントがちょっとイジワルな感じ。

「ウィノナが続編の話を持ち出してくるのはいつものことで、(脚本家の)ダンも僕もそれを
ジョークにしているぐらいなんだ」

・・・って、ネタにされてます。ウィノナさんカワイソすぎ(涙)。これじゃ映画の中のヘザースの
イジメと何ら変わらないなぁ。大体、レーマンだって最近ロクな映画撮ってないじゃないの。
数年前に奇行(=万引き疑惑)でキャリアにケチがついて以来、すっかり「ウィノナ=変人」
というレッテルを貼られてしまってますが、あんまりイジメちゃいけませんって。それにしても、
この調子だとウィノナさんの完全復活はまだまだ先になりそうだな・・・。

そんなワタクシは20年来のウィノナ・ライダーのファンでございます、ハイ。

ま、確かにこの方は昔から変わり者だったわけですが、80年代は「不思議ちゃん」系の
役を演じると抜群にキュートでした。『ヘザース』も80年代ファッションに身を包んだ
ウィノナさんはスーパー可愛かったし、自身の実体験をそのまま演技に転化させたような
「いじめられっ子」ベロニカ・ソーヤー役も最高にハマってました。日頃の恨み辛みを日記に
書き殴る描写とか、文系女子のダークな一面を垣間見た気がしました(笑)。

で、ベロニカに屈折した愛情(?)を抱くJ.D.役のクリスチャン・スレーターがまたいいんだな。
アナーキーで悪魔的な魅力を持つ危険な男を好演してます。

コイツがヘザースの片割れとか、ベロニカに恥をかかせたフットボール部のいけ好かない
上級生をブッ殺しちゃあ自殺に偽装するんですが、どんなにイヤな奴でも自殺(ホントは違う
わけですが)した途端、学校中が彼らを聖人君子のように扱い始める、というくだりが何とも
風刺が効いております。偽善をあざ笑う究極のブラックユーモア。これがなかなか的を射ている
から、この映画は面白い。「笑える」のではなく「興味深い」という意味での面白さなのですが。

ま、ブラックなテーマはさておき、ウィノナ・ライダーが抜群にカワイイので、それだけでも
必見の映画でしょう。

そういえば、その後スレーターは『ベリー・バッド・ウェディング』(98)で「もしもJ.D.が大人に
なったら?」みたいなキャラを演じてましたが、カルト的人気を得た『ヘザース』と違って、
こっちの映画は酷評されましたなぁ。ま、叩かれるのも無理もない内容だったわけですが。

さて『ヘザース』の音楽は、デヴィッド・ニューマンが担当しております。トーマス・ニューマンの
1歳違いの兄・・・なのですが、アカデミー賞常連の弟に比べると、どうにも作品に恵まれない
気の毒な人です。『愛に翼を』(91)とか『ブロークダウン・パレス』(99)とか、佳作も結構多いん
だけどなぁ。

『ヘザース』では、いかにも「80年代の音」といった感じのシンセ・スコアを鳴らしています。
J.D.のためのライトモチーフでハーモニカを使っているのがポイントでしょうか。チープな
シンセ・サウンドが結構聴いていてクセになり、個人的には好きな一枚です。

確か中古CD屋で偶然見つけて580円くらいで買った記憶がありますが、いい買い物でした。
(最近見かけませんしね)