『セブン』の期間限定IMAX上映があるので、ハワード・ショアの劇伴とオープニング/エンディング曲についてもう少し書いてみました。

1月31日から『セブン』(95)の期間限定IMAX上映が始まるとのこと。
そして3月には『セブン<4K ULTRA HD&ブルーレイセット』が発売になるそうです。

セブン (4K ULTRA HD&ブルーレイセット) (2枚組)[4K ULTRA HD + Blu-ray] – amazon
セブン [4K Ultra HD Blu-ray Disc+Blu-ray Disc] – TOWER RECORDS

ハワード・ショアのスコアアルバムについては以前ブログでご紹介済みですが、せっかくなのでトレンドに乗ってもう少し何か書いてみたいと思います。

SEVEN: Complete Original Score (Collector’s Edition Soundtrack Album) – amazon music

実は前回のブログを書いたとき(=HOWE RECORDSから発売になったスコア盤を聴いたとき)、「このことを書こうかな、どうしようかな」と逡巡して、結局書くのを見送ったネタがありました。当方の憶測に過ぎないし、ショア本人がそう答えていたわけでもなかったので。

その一方で「もしかしたらこれは大発見かも…?」という思いもあり、ネタを眠らせておくのも勿体ない気がしました。あくまで憶測の域を出ない当方の個人的見解ということで、さらっとご高覧頂ければと思います。

それは何かと申しますと、「ジョン・ドゥのテーマ」についてです。

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デイヴィッド・リンチは映画における「音楽」と「音響」と「ノイズ」の楽しみ方を教えてくれた…と思う。

今年も年明け早々いろいろな(悪い)ことが起きすぎて気が滅入っているところ、デイヴィッド・リンチ監督の訃報が入ってしまいました…。

現地の記事だと、リンチは南カリフォルニアの山火事のため自宅から実娘の家に避難したらしいので、肺気腫で弱っているところにこれらの出来事が重なって、健康状態が悪化したのではないかと思われます。弱り目に祟り目というやつでしょうか。気の毒すぎて胸が痛くなります。避難先が家族(実娘)の家で、そこで息を引き取ったというのがせめてもの救い…なのかもしれません。

「リンチさん、タバコ吸い過ぎだよ…。喫煙を控えていればもっと長生きできたかもしれないのに…」

…と当初は思ったものの、少し冷静になって考えてみると、好きなもの(タバコ、コーヒー、ドーナツなど)を好きなだけ嗜んで、流行やプロデューサーに迎合せず自分の撮りたいように映画を撮り、絵画制作や音楽活動にも打ち込み、4度の結婚/離婚を経験…と自分のやりたいように生きてきたわけで、悔いのない人生だったのではないかとも思います。

いまの世の中、長生きしていてもロクなことがなさそうな雰囲気になってきているので、リンチのように「自分のやりたいことをやって気ままに暮らす」という生き方もいいのかもしれないなと思いました。そういう意味ではリンチが羨ましい。孤高の映像作家/アーティストのご冥福をお祈りいたします。

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新たな「作業用BGM」誕生の予感…。『wipE’out” CoLDSToRAGE: The Zero Gravity』サントラ盤

昨年末、某ショップのワゴンセールで掘り出し物のサントラ盤がないかな~と地道に検索していたところ、ひょんなことから『wipE’out” CoLDSToRAGE: The Zero Gravity』というアルバムを見つけました。

wipE’out” CoLDSToRAGE: The Zero Gravity SOUNDTRACK – amazon music
Wipeout: The Zero Gravity Soundtrack (CD) – TOWER RECORDS

もはや説明不要ですが、『ワイプアウト』(95)はプレイステーション/セガサターンで発売されたシグノシス社開発の近未来レースゲーム。
最大の特徴はマシンにタイヤがなく、反重力テクノロジーで地上から数メートル浮遊しているということ。SFCの『F-ZERO』(90)では再現できなかった「路面からフワフワ浮いて超高速で疾駆する機体を操る」感覚が新鮮なゲームでした。
「大味」「難易度が異様に高い」「無駄に濃い」というイメージだった「洋ゲー」への先入観を一変させる作品でもありました。時期的に『デストラクションダービー』(95)や『ESPN ストリートゲームス』(95)などと共にプレイステーションで「洋ゲー」推しが始まっていた頃かな。『ワイプアウト』は一部で「浮きゲー」とも言われていたような記憶があります。

で、『ワイプアウト』に話を戻しますと、このゲームは「音楽」と「デザイン」も注目を集めました。
デザイナーズ・リパブリックによるキッチュでスタイリッシュなアートワークと、ケミカル・ブラザーズやレフトフィールド、オービタルらが提供した当時最先端のテクノ/ハウスミュージックが、「ちょっとでも壁にぶつかったら容赦なく大減速」というゲームシステムにヒリヒリするような緊張感と不思議な高揚感をもたらしたものです(ちなみに続編の『XL』は当たり判定が緩和されて「コーナリングで壁面をシャリシャリ掠って曲がる快感」が生まれました)。『リッジレーサー』(93)と並んで、ゲーム音楽がクラブミュージック界隈とのリンクを果たした記念碑的作品でもありました。

Wipeout 2097 The Soundtrack – amazon

続編『ワイプアウトXL』(96)はサントラ盤が発売になっていたものの、第1作はサントラ未発売。
奥の手としてゲームソフトのCD-ROMをオーディオ機器にかければ収録曲が聴けますが、当方は第1作のソフトが手元にないので(当時買ったはずなのに…)それも叶わず。そんな中見つけたのが前述の『wipEout CoLDSToRAGE: The Zero Gravity』でした。

調べてみると2023年発売だったようで、CD版のサントラはほぼ在庫がなくなっているような状況。これは買わねばと思い、速やかにオーダーしました。

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ブライアン・フェリー「Retrospective: Selected Recordings 1973-2023」デラックス・ボックスセットを聴いて年末年始を過ごしたお話。

自分はブライアン・フェリー(とロキシー・ミュージック)のオリジナルアルバムは全部持っているし、フェリーさんのレア音源も企画盤やサントラでかなり集めている方だと思うので、公式サイトでアナウンスがあったCD5枚組+フォトブックのボックスセットは、果たして買うべきかどうかと正直かなり悩みました。

しかしDISC FIVEのレア音源集の魅力には抗えず、それ以上にフェリーさんの音楽を40年近く追ってきた身としては、これはコレクションとして買っておくべきアイテムなのだろうと思い直し、割と早い時期に予約注文した次第です。

Retrospective: Selected Recordings 1973-2023 [CD/Super Deluxe Boxset] – amazon
Retrospective: Selected Recordings 1973-2023 (Super Deluxe Boxset) [5CD+BOOK]- TOWER RECORDS

その後発売日(というか日本国内ショップの入荷日)が遅れたり、お届け予定日の数日前に受取先のコンビニがまさかの1週間臨時休業に入ってしまったり…と予期せぬ事態に見舞われたものの、紆余曲折を経て11月下旬には当方の手元に製品が届きました。

ボックスセットといっても先頃発売になった「マムーナ」のCD3枚組デラックス・エディションぐらいと思っていたのですが、ライナーノーツつきフォトブックが気合いの入った出来映えだったため、当方の想像以上に現物はサイズが大きかったし重かった。

豪華ブックレットには各曲ごとに演奏に参加したミュージシャンの名前が記載されているので、映画のサントラでもスタッフクレジットまでつぶさに目を通す自分としては、こういう細かな情報が実に有難い。

収録曲は全て書き起こしするのが面倒なので、画像をご覧下さい。

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この日が来るのを20年以上待っていました…。『ブレイド』『ブレイド2』のデラックス版サウンドトラックアルバムを遂に入手。

先頃Varese Sarabande CD Clubから『ブレイド』(98)と『ブレイド2』(02)のデラックス版(拡張版)スコアアルバム発売のアナウンスがあり、即予約注文しました。

以前『ブレイド』スコア盤のLPレコードが発売になったとき「違うよ…自分が欲しいのはマーク・アイシャムの劇伴を完全収録した拡張版スコアアルバムなんだよ…」と激しく落胆したものですが、この度遂に当方の切なる願いが聞き届けられたのでありました。

Blade (Original Motion Picture Score / Deluxe Edition) – amazon music
Blade (Original Motion Picture Score / Deluxe Edition) – TOWER RECORDS

Blade (Original Motion Picture Score) – amazon music

なぜ当方がこんなにも『ブレイド』の拡張版スコアアルバムの発売を望んでいたかというと、劇場公開当時リリースされたスコア盤は収録時間が30分程度しかなかったから。「いくら劇中で歌曲を流していたとはいえ、劇伴がたった30分ということはないでしょ…」と思いました。
つまりスコア盤にはアイシャムの劇伴をほんの一部しか収録していないのではないかと。この時期のVarese盤は収録時間が30分前後のものも多かったですし。

それでは今回のデラックス・エディションのスコア盤はどうなのかと申しますと、収録時間が72分近くありました。収録曲は46曲。通常版スコアアルバムの倍以上の収録時間と6倍近い収録曲数です。

ああ、買ってよかった…。

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