ぼくの好きなクリストファー・ヤング&ヤン・A.P. カチュマレク作品(両氏の誕生日を祝して)

Varese Sarabandeの公式ツイッターは映画音楽家さんのバースデー祝いツイートをマメに投稿して下さるのですが、
先週はクリストファー・ヤングとヤン・A.P .カチュマレクの誕生日でした。

ワタクシ彼らのサントラは結構好きで買っているので、
ここはひとつ両氏の誕生日を祝して、
ワタクシの好きなヤング&カチュマレクのサントラをご紹介させて頂こうかなと思います。

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映画『ワンダー・ボーイズ』が好きだから『Re:LIFE~リライフ~』も好き、という話。

the rewrite_keith

映画『Re:LIFE~リライフ~』(14)については既にブログで2回書いているし、
twitterでもさんざん小ネタをツイートさせて頂いているのですが、
それでも何だかまだ書き足りない。

「お前は『Re:LIFE』の何がそんなに好きなんだ?」と言われたら、
やはり「音楽がいいから」というのが最大の理由ではあるのですが、
映画の内容自体もワタクシ好みなのです。

wonderboys2

「人としてちょっとダメな大学講師が自分の人生と向き合いながら、その過程で若者の才能を開花させていく」
…というストーリー展開は、
ワタクシの大好きな映画『ワンダー・ボーイズ』(00)とどこか共通するものがあって、
落ち目の脚本家兼ビンガムトン大学創作コース講師のキース・マイケルズと、
スランプ状態の作家兼ピッツバーグ大学教授のグラディ・トリップが重なって見えるのです。

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ジャジー&ブルージィな『ラストベガス』のサントラ盤にハマっております。

last vegas

還暦を過ぎた4人のオヤジが、
仲間の独身サヨナラパーティー(バチェラー・パーティー)で大騒ぎ!
…とまぁそれだけの内容なのに、
『ラストベガス』(13)が思った以上にいい映画で嬉しくなりました。

バチェラー・パーティーの話と言っても、
『ハングオーバー!』(09)ほど下品じゃないし、
主役が酸いも甘いも噛み分けたオヤジ4人組なので、
ハメを外しまくりつつも、ギリギリ一線は越えないところがいいなぁ、と。
たった数日の出来事しか描いていないのだけれども、
4人のオヤジたちの長年にわたる友情ドラマがいいんだなぁ、これが。
安易な回想シーンの挿入に頼らず、
いま現在の”オヤジ”たちに過去のエピソードを語らせる演出もいいですね。

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『フッテージ』の音楽がブキミすぎていろいろヤバい。

sinister

『クロッシング』(08)のイーサン・ホーク主演、
『エミリー・ローズ』(05)のスコット・デリクソン監督によるオカルトスリラー『フッテージ』(13)を鑑賞。
処女作以降ヒット作に恵まれない、スランプ気味のノンフィクション作家エリソン。
引っ越し先の屋根裏部屋で見つけた8mmフィルムに映っていたものは……?

噂には聞いてましたが、ものすごく怖いですこの映画。
強烈なゴアシーンがあるとか、オチが強烈とか、
暗闇から突然ドーーン!みたいな感じでビビらされるとか、
そういう怖さではなくて(3回ほど音でビックリしたけど:笑)、
何というか…生理的嫌悪感をもよおすような、
不気味で不吉で薄気味悪い、悪夢的な描写が頭から離れない映画です。
まさに「くらいよーせまいよーこわいよー」的世界観。
8mmフィルムの映像も気味悪いったらありゃしない。

果たしてこの映画の結末やいかに。
現実的な結論に持っていくのか?
それともオカルト的な結論に持っていくのか?
あるいは「犯人は実は自分でした」的なオチに持っていくのか?
まぁそれは観てのお楽しみという事で…。

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リゾート感覚のジャズ・スコアが心地よい『ラム・ダイアリー』の音楽

rum diary

映画本編は個人的にイマイチだった『ラム・ダイアリー』(11)ですが、
音楽(サウンドトラック)はなかなかよかった。
もしかしたら、映画を観る前にサントラを聴いて、
「音楽がこのクオリティなら映画もイケるはず!」と、
期待値をガーッと上げてしまったのがマズかったのかもしれません。

オリジナル・スコア作曲はクリストファー・ヤング。
本作のブルース・ロビンソン監督とは『ジェニファー8』(92)で組んだ事があるのですが、
ロビンソンがほぼ20年ぶりにメガホンを取った作品で、
ヤングに再び作曲を依頼するというこのエピソードがまず素晴らしい。

で、本作のためにヤングが書き下ろしたのが、
リゾート感覚溢れる珠玉のラテン・ジャズ・スコア。
ラテン・パーカッションやギター、ハモンド・オルガンが織りなすグルーヴが実に心地よいのです。
スコアによってはジャズのみならず、ブルース調の曲もあり。

ヤングというと『ブラックサイト』(08)とか『スペル』(09)とか、
ホラー・サスペンス系のスコアで有名ですが、
『ラウンダーズ』(98)、『ワンダー・ボーイズ』(00)、『シェイド』(03)など、
ジャズ・スコアも非常に巧い作曲家でもあります。
今回はその流れ。今回もジャズ・アルバムとしてのクオリティーはかなり高いです。

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