4分26秒で分かるCharlie DeChant

先月は『ボルト』と某サントラ・ベスト系のCDのライナーノーツ製作、
そして『Like the Weather』のプロモーション活動を掛け持ちしたせいか、
何だかとっても疲れました。

でも、比較的「心地よい疲労」というんでしょうかね。それなりに
働いた達成感のようなものが感じられる数週間でございました。

CDのプロモでは、行く先々でいろんな方に「チャーリー・デシャント
というのはこういう人ですよ」と説明するわけですが、「ホール&
オーツのサックスの人」と言うと「ああハイハイ! あの人ですねー」と
よい反応をしてくれる方が大多数。名前は知らなくても、彼の存在は
知っているという感じですね。

宣伝しながら気がついたのは、皆さんホール&オーツの話になると
すごく楽しそうになるという事。学生の頃ライヴに行った事があるとか、
「Kiss on My List」のPVのダリルさんに当時萌え萌えだったとか、
オーツさんのソロ曲は「Italian Girls」がベストとか、皆さんそれぞれ
思い出深い曲があるんですね。

で、曲にまつわる思い出話をしていくうちに、ついつい営業を忘れて
長話になってしまうという・・・。

「史上最高のポップ・デュオ」という肩書きはダテじゃないな、と
改めて思いました。

そんなわけで、本日はホール&オーツの名曲「Maneater」のPVをご紹介。
当たり前なんですが、皆さんお若いです。

そういえば、初期の『Live From Daryl’s House』で「Maneater」のレゲエ・
ヴァージョンを演奏していた回がありましたが、あれもなかなか新鮮な
感じでよかったですね(バンド編成の都合上、チャーリーさんのソロ
パートはないんですが)。

この曲、某番組で「♪俺 困ーらなぁーい」という空耳投稿があったそうで。
あと「♪大井歯科 終わっちゃうっぽーい」っていうのもあったかな?

・・・確かにそう言ってる(ように聞こえる)よなぁ。ダリルさんには悪いけど。

  

   

Live at the Troubadour

発売日当日に買ったものの、ダリルファンのウチの親が独占していて
なかなか見る機会がなかった『Live at the Troubadour』のDVDを先日鑑賞。

この公演の模様は去年の11月にライヴ盤が出ていたのですが、CDに同梱のDVDは
リージョンコードの関係でウチのプレーヤーでは見られなかったんですよねぇ。

そんなわけで、こうしてDVDを国内仕様にローカライズしてくれたビクターエンタ
テインメントさんには感謝・感謝でございます。

サポートメンバーはTボーン・ウォルク(g)、マイク・ブラウン(dr)、ゼヴ・カッツ(b)、
エリオット・ルイス(key)、エヴェレット・ブラッドレー(Per)、そして我らが「Mr.カジュ
アル」チャーリー・デシャント(sax)という面々。

アコースティック主体のアレンジとメンバーの顔ぶれ、それと会場の狭さのせいか、何となく
Live from Daryl’s House」の延長線上にあるようなノリですな。観客のかけ声に
応えたり、「Getaway Car」のラストで演奏をミスった時に

ダリル:「しくじったな?お前か?(ニヤニヤ)」
Tボーン:「僕だ。さっさと始めてくれ!(ニヤニヤ)」

とか言ったりするリラックスしたムードがまた「楽しそうでいいなぁ」と思ったり。
「みんなの前で演奏するのが楽しくてしょうがないんだ!」と言っているような
雰囲気がすごく伝わってくるんですよ。これが実にイイ。

ダリル・ホール&ジョン・オーツがヒット曲を連発して「史上最高のデュオ」と
称された80年代から30年近く経つわけですが、ちっとも老け込んだ感じが
なくて、演奏している姿が実に若々しいんですな。その一方で、歌唱に
円熟味が増していて、「When the Morning Comes」とか「Abandoned
Luncheonette」のような70年代の曲を歌った時に、より深みが加わって
いるのが実に素晴らしいです。

チャーリーさんも結構見せ場がありまして、「Maneater」の間奏パートをオーツの
ギターと一緒に共演してみたり、「I Can’t Go For That (No Can Do)」の中盤から
後半にかけて、お約束の即興演奏をノリノリで披露してみたり(この方がバンドの
主役になる時間ですな)、いや実にイカすおじさまです。

ワタクシぐらいの「デシャンティスト(=DeChantist。チャーリーさんのファン)」に
なると、この方がサックスを吹いていない時に何をやっているんだろう、と
つい注目してしまうのですが、よく見ていると結構面白いですぞ。

所在なげにぽけーっと立っていたり、リズムに合わせてのっそり踊っていたり、
「Private Eyes」でやけに楽しそうに手を叩いていたり、陰でいろいろやってます(笑)。
カメラアングル的に言うと、ダリルさんの右斜め後ろにいるので、結構映っている
シーンが多いんだな、これが。

手元にDVDがある人は、今すぐ「癒し系」チャーリーさんの行動をチェック!

『ライヴ・アット・ザ・トルバドール』

Artist:ダリル・ホール&ジョン・オーツ
品番:VIBP-103
定価:4,800円

DVD仕様:COLOR / NTSC/ 画面サイズ:16:9/
       リージョンコントロール:2日本 / ドルビーデジタル /
ステレオ / 5.1ch サラウンド / オリジナル(英語)

  

『Like the Weather』遂に完成!


某サントラ盤のライナーノーツ原稿の〆切りが近いにも関わらず、
日中レッスルマニア25を見ながらぼけーっとしていたところ、
プレス工場から待望の『Like the Weather』の完成品が届きました。

おお、これは予想していた以上によい仕上がりじゃありませんか、
などと手前ミソながら思ってしまいました。いや本当に。

製作初期の段階で、チャーリーさんから「いやー、あちこち探したんだけど
オリジナルのジャケット・データが見つからないんだよねぇ」と連絡を貰って、
チャーリーさんから送ってもらった撮り下ろしの写真を使ってジャケットを
1から作り直したのも、今となってはよい思い出です。

ま、オリジナルのCDのジャケットに使っていた写真は解像度が低いものが
多かったので、今回のリイシューでその点は解消出来たかなと。

完成品が届いてから(製品チェックも兼ねて)CDを聴き直したのですが、
いやー、どの曲もメロディアスでクオリティ高いです。改めて感動。

ジャズをベースにしつつ、ホール&オーツ的なソウル・ミュージック(「ロッ
クン・ソウル」とでも申しましょうか)のテイストを随所に感じさせるサウンドが
最高です。『Live at the Troubadour』の演奏も良かったもんなぁ。

・・・というわけで、製品も出来上がってきた事ですし、来週ぐらいには
レーベル通販サイトで予約受付を開始出来るようにしたいとなぁ、思っています。
何曲かダイジェスト試聴も出来るようにする予定なので、もうしばらく
お待ち下さい。

ちなみに発売日は5月24日に決まりました。通販サイトの情報を
更新したら、こちらのブログで追ってお知らせします。

どーでもいい事ですが、ミッキー・ロークに見事にKOされたジェリコさん。
ナイスパフォーマンスでした(笑)。

  

Charlie DeChant

うーん、何だか仕事から帰ってきてからミョーに風邪っぽいので、
本日はさくっと重要なお知らせをして終わりです。

体調不良を押してまで一体何を書くのかと申しますと、
レーベル第2弾リリース作品のお知らせです。

今回は洋楽。しかも大物アーティストでございますぞ。

「Maneater」、「Private Eyes」などの大ヒット曲で知られる、1980年代を代表する
ポップ・デュオ、Daryl Hall & John Oates。

彼らのバンドで30年以上活躍し、クールでファンキーで艶やかなサックス・プレイで
観客を魅了するCharlie DeChant(チャーリー・デシャント)というアーティストを
ご存じでしょうか?

ホール&オーツのファンから「Mr. Casual」の愛称で親しまれているチャーリーさんの
セカンド・ソロ・アルバム「Like the Weather」(2006年作品)を、このたび日本版
オリジナルのジャケット・デザインで弊社からリイシュー致します!

既に7割方いろいろと出来上がってきているのですが、正式なリリース日などが
決まり次第、また改めてブログや弊社HPでお知らせ致します。

乞うご期待!

・・・というわけで、誠に申し訳ありませんが、本日(25日)の通信販売の受注・
発送作業はレーベルオーナーが風邪でダウン中という事で、お休みさせて頂きます。

復活したらブログでお知らせします。情けなくってスイマセン。

 

100 Greatest Songs of the 80s (40位から1位)

先週24日は「100 Greatest Songs of the 80s」の続きの放送がありました。
さすがに今回は上位という事で、誰もが知っている大物アーティストの有名曲が
ズラッと並んでいましたね。

37位はAerosmithの社会派ソング「Janie’s Got a Gun」。
Joe Perryが考案したというホットソースのお味が気になります。
「ボーンヤード・ブリュー味」と「マンゴタンゴ味」ってどんな味なのでしょう。

35位はPhil Collinsの「In the Air Tonight」。『マイアミ・バイス』のエピソードでも
使われた名曲です(劇場版ではNonpointがカヴァーしてました)。

一番笑ったのが、「洗面所の電気を消して曲名を3回言うと、フィルの顔が鏡に
浮かぶらしい」という、コメンテーターが語った当時流行した噂話。「幽霊かよ!」と。
ま、あの曲調であのPVですからね。

32位はNight Rangersのロックバラード「Sister Christian」。数年前、『グランド・セフト・
オート バイスシティ』で、この曲を聴きながらタクシーミッションに励んでいた日々を
思い出しました。まさにモータリング。

Guns N’ Rosesは「Welcome to the Jungle」(26位)、「Sweet Child O’ Mine」(7位)が
ランクイン。とりわけ後者はアクセル・ローズが当時の恋人に捧げた名曲なのですが、
結婚した翌年にDVでスピード離婚したのが最低。せっかくの美談を自分でブチ壊しました。

線画と実写を組み合わせたPVでおなじみA-HAの「Take on Me」は24位。
このタイトルは英語として意味を成していないらしく、アメリカ人ですら「Take on Me
Take Me on 意味が分からないなー」と言っておりました。
確かこのPVをパクったCMがあったと思うのですが、「メッコール」のCMでしたっけ?

Michael Jacksonは「Beat It」(21位)と「Billie Jean」(4位)でランクイン。この時期の
マイケルは良かった…(涙目)。コメンテーターが「80年代の彼を見ていない人は
本物の”スター”をまだ知らない」と言っていましたが、ワタクシは小学生当時リアル
タイムで最盛期のマイケルが見れたので幸せ者なのかもしれません。

14位はThe Banglesの「Walk Like an Egyptian」。「古代エジプト人はああいう踊りをする」
という認識が一気に広まってしまった罪作りな曲です。
でもSusanna Hoffsがカワイイので許す(笑)。本人がコメンテーターとして登場してましたが、
今もとってもお綺麗でした。

そしてワタクシのご贔屓Daryl Hall and John Oatesは「I Can’t Go For That」が6位に
ランクイン。「Private Eyes」ではなくこの曲が選ばれたのがミソ。
「黒人音楽のグルーヴを白人とイタリア人(スペイン人)のデュオが作り上げた」という事が
当時いかに革新的だったかを物語っているわけですな。名曲です。

気になるベスト3は、Duran Duranの「Hungry Like the Wolf」(3位)、Def Leppardの
「Pour Some Suger on Me」(2位)、Bon Joviの「Livin’ on a Prayer」(1位)でした。
ま、いつの時代もイケメンは強いという事ですな。

とはいえ、顔がいいアーティストでも下位に甘んじていたり、ランク外だったりしますので、
彼らは後世に残るようないい曲をちゃんと書ける人たちというわけです。

いやー、やっぱり80年代の音楽はいいものです。
皆さんのお気に入りはランクインしていたでしょうか?