先日『インターステラー』(14)を観てきました。
上映時間169分の大作、事前情報や予備知識を一切入れずに観に行ったせいか、なかなか楽しめました。
スケールが大きい話なのか、究極的な内輪の話だったのかよく分からない印象も受けましたが(ネタバレになるので詳しいことは割愛)。
それにしてもジマーさんの音楽は今回も素晴らしかった。
一部で「音楽が饒舌すぎる」という感想もあったようですが、個人的には今回のジマーさんの音楽はいい感じに抑揚が効いていて、心に染み渡るサウンドだったと思います。
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饒舌すぎるといえば、アメリア・ブラント博士が「愛だけが時空を超える」と力説するシーンの方が個人的には気になりましたね…。いくら喋っているのが科学者とはいえ、あれはセリフが説明的すぎる気がしてならない。
Love is the one thing that we’re capable of perceiving that transcends dimensions of time and space.
Maybe we should trust that, even if we can’t understand it.
All right Cooper.
Yes, the tiniest possibility of seeing Wolf again excites me.
That doesn’t mean I’m wrong.
…とまぁこんな感じで、この前にも3、4行近いセリフがあるという感じ。
あの場面、もっと自然なセリフ回しで「愛」の定義をしてくれていたらなぁ…と思いました。
とはいえ「スマホばっかりいじってないで、もっと広い世界に目を向けましょう」というクリストファー・ノーランのメッセージには大いに共感できるので、そういう意味では愛おしい映画ではありました。
ただ個人的な希望と致しましては、ノーラン監督は今後の作品で物語の世界観をもうちょっと小さくしてもらいたいなと思いますね…。
『ダークナイト ライジング』(12)以降、どうも話が壮大すぎていろいろ頭を抱えてしまうので。
『インソムニア』(02)とか『プレステージ』(06)の頃が恋しい今日この頃です。