第68回ゴールデングローブ賞の作曲賞候補作品について

仕事が忙しかったり風邪引いたりしてすっかり忘れてましたが、ゴールデングローブ賞の授賞式は今月16日だった。

賞の部門はいろいろありますが、やっぱり仕事柄いちばん気になるのは作曲賞なわけで。

今年のノミネート作品は以下の通り。

・アレクサンドル・デプラ/『英国王のスピーチ』
・ダニー・エルフマン/『アリス・イン・ワンダーランド』
・A・R・ラフマーン/『127 HOURS』
・トレント・レズナー & アッティカス・ロス/『ソーシャル・ネットワーク』
・ハンス・ジマー/『インセプション』

アカデミー賞の作曲賞候補もほぼ同じ顔ぶれになるのかなー。

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『トロン:レガシー』のサントラが最高にイカす件

tron legacy

数日前にamazonから届いた『トロン:レガシー』(10)のサントラ盤、これが最高にイカす。
期待していた以上に素晴らしいデキ。毎日延々リピートして聴いてます。

ダフト・パンクがスコアを手掛けると聞いた時は、もっとロボット・ロックでテクノロジックで仕事は終わらない感じの全編ハウス系エレクトロ・スコアになるのかなーと思っていたのですが(そういう曲もいくつかあります)、いやしかし、これほどまでに壮大なオーケストラ・スコアを聞かせてくれるとは思わなかった。

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クロッシング -Brooklyn’s Finest- (音楽について)

crossing

というわけで、前回のつづきで『クロッシング』に関するあれやこれやを。
今日はサントラ盤の発売も近いので音楽について。

アントワン・フークア作品の音楽と言えば、

『リプレイスメント・キラー』(98):ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
『ワイルド・チェイス』(00):マーク・マンシーナ
『トレーニング デイ』(01):マーク・マンシーナ
『ティアーズ・オブ・ザ・サン』(03):ハンス・ジマー
『キング・アーサー』(04):ハンス・ジマー
『ザ・シューター/極大射程』(07):マーク・マンシーナ

・・・と、実に分かり易い作曲家の選び方をしています。この感じで行けば、今回の『クロッシング』もマンシーナか、あるいは他のRC系コンポーザーに落ち着くだろうと予想するわけですが、実際に白羽の矢が立ったのは『グッド・シェパード』(06)、『闇の列車、光の旅』(09)のマーセロ・ザーヴォスという意外な人選。「え?マンシーナじゃないの?」と、まずここで驚く。

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INCEPTION

inception

この前の先行上映の時に劇場が満員で泣く泣く断念した『インセプション』(10)を観てきました。

いやー見応えのある映画でした。見終わった後に「ううーむ」と唸ってしまうような、奥が深くて重厚な内容。

こういう映画は予備知識を極力ゼロにして観た方が断然面白いので、中身について詳しい事はあまり書かない事にします。個人的に感銘を受けた点などをちょっとだけご紹介しようかなと。

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