『ボス・ベイビー』はハンス・ジマーのハジけた音楽も面白くて最高だった。

先日『ボス・ベイビー』(17)を観てきました。
声も年齢もまだ若々しいムロツヨシより、
もっとおっさん然としたアレック・ボールドウィン(60歳)の声でおっさん赤ちゃんの活躍を観たかったのですが、
仙台は吹き替え版の上映しかなかったのでやむなく吹き替えで。
それでも十分面白かった。

某ラジオ番組で某映画評論家が”駄作”と評したそうですが、
いやこれ最高に笑える映画でしたよ!
(批評家の言う「駄作」の定義って何なんだろう、と時々思う)
“おっさん赤ちゃん”のボス・ベイビーがいい味出しまくりだったし、
ひとりっ子のワタクシにはティム少年の気持ちもよく分かるし、
何よりあのガチャガチャした展開(←褒めてます)が最高。
『コウノトリ大作戦!』(16)に匹敵するスピード感がたまらんです。

そして映画音楽ライターであるところのワタクシ的には、
巨匠ハンス・ジマーのハジけまくった音楽が非常にツボだったのであります。

 

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第90回アカデミー賞の作曲賞の行方を予想してみる

さてそろそろアカデミー賞授賞式ですねということで、
映画音楽ライターであるところのワタクシも、
作曲賞の結果予想などをしてみようかなと思います。

今回作曲賞にノミネートされたのは、

アレクサンドル・デスプラ/『シェイプ・オブ・ウォーター』
ジョン・ウィリアムズ/『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
ハンス・ジマー/『ダンケルク』
ジョニー・グリーンウッド/『ファントム・スレッド』
カーター・バーウェル/『スリー・ビルボード』

…という顔ぶれでした。

 

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『ジオストーム』はローン・バルフェの燃える音楽で”超大作”感が3割増くらいになってます、という話。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
『ジオストーム』(17)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。

昨年の暮れにブログで「作曲家のローン・バルフェさんにインタビューしましたよ!」というネタを書かせて頂きましたが、
年も明けて今週末に映画が日本公開になるということで、
バルフェさんの音楽(オリジナル・スコア)をざっくりご紹介させて頂こうかなと。

 

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謹賀新年/昨年末にツイートした2017年映画音楽ベスト10の理由をご説明致します。

新年あけましておめでとうございます。

昨年は弊社(MYレーベル)10周年、
ワタクシ個人としては映画音楽ライター生活ほぼ15周年の節目の年だったのですが、
おかげさまで平穏無事に、
なおかつ有意義な年を過ごすことが出来ました。

本年も様々なサントラ盤、
様々な映画音楽家の方々をご紹介していければと思います。
本年も何卒よろしくお願い致します。

なおワタクシの簡単なプロフィールについては、
ブログのこちらのページをご覧頂ければと思います。

…というわけで新年一発目のブログで何を書こうかと思ったのですが、
大晦日に「2017年映画音楽ベスト10」のハッシュタグでツイートを投稿したので、
「なぜこのようなチョイスになったのか?」という理由をざっくりご説明させて頂きたいと思います。

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『ブレードランナー2049』の限定版サントラが届きました。

クリスマスイブの夜、かねてより予約注文していた『ブレードランナー2049』(17)の限定版サントラが届きました。いやー長かった。この日をどんなに待ち続けたことか…。

当初「『ブレードランナー 2049』のサントラ盤は映画公式サイトでの枚数限定リリースのみ・通常盤は出るか分かりません」というような情報が流れていたので、『ブレードランナー』とジマーさんの音楽が好きな自分は即座に予約注文したわけです。

<映画公開前の情報の一例>
映画『ブレードランナー 2049』のサントラ CD版は限定2049枚のみ – amass
http://amass.jp/95086/

 

しかし後になって通常盤がリリースされると分かり、「しまった、先走ったか…」と少々後悔したのですが時すでに遅し。amazonやタワレコで『ブレードランナー2049』の通常版サントラが「在庫あり」になっているのに、先行予約した自分の手元には未だに限定盤が届かないというこの苦しみ。

「もうサントラがダブってもいいから通常盤買っちゃおうかな…」と何度思ったことか。
我慢に我慢を重ねて約2ヶ月。ようやくサントラ盤が手元に届きました。

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