ザ・ウォード/監禁病棟

the ward

念願の『ザ・ウォード/監禁病棟』(10)をDVDにて鑑賞。

ジョン・カーペンター御大の久々の劇場長編作。

いやこりゃ楽しみやねー、カーペンター先生お帰りなさい!などと思いつつ本編(89分!)を観ていたら、あまりにも直球勝負の演出で笑った。

これといってヒネリとか映像トリックとかもない、極めてシンプルな限定空間型トラウマ系サイコスリラー。多分、映画好きなら本編開始15分ぐらいで事件の真相もオチも読めてしまうかもしれません。
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『ゴースト・オブ・マーズ』のサントラを爆音で聴く日

ghosts of mars

先日、twitterで『ザ・ウォード/監禁病棟』(11)公式アカウントの中の人に

「28日は『ゴースト・オブ・マーズ』(01)のサントラを爆音で聴いてお見送り致しますッ!」
・・・とツイートの流れでお約束したので、実行に移させて頂きます。

ジョン・カーペンター先生が、大好きな西部劇&ゴアシーン満載の武闘派ホラーを火星を舞台に撮ってしまったという怪作。火星列車がモロに模型に見えるとか、悪霊に取り憑かれた人間がなぜかマリリン・マンソン風(クラウザーさんでも可)の見た目だとか、「殺生、100万人」というキャッチコピーの割にバトルシーンがモッサリしてるとか(安易にワイヤーアクションに走らないのはある意味硬派)、サブキャラが呆気なく死んでしまうとか(カーペンター映画ではいつもの事)、どう見てもB級映画なのですが、これもまた味というやつで、カーペンター先生にしか作る事の出来ない唯一無二の泥臭くもイカす世界観を作り上げています。

ま、アメリカでは公開2週目で上映打ち切りになったみたいですけど・・・。

ひとつ難点を挙げるならば、アイス・キューブの役はジェリコ役のジェイソン・ステイサムが演じた方が良かったのではないかと思う。まぁ当時はまだ『トランスポーター』(02)でブレイクする前だったから、アイス・キューブの方が格上だったのだと思いますが、彼の最後のキザな決めゼリフはステイサムでもビシッとキマったはず。

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「吸血鬼+西部劇+ブルースロック」の異色作 ジョン・カーペンターの『ヴァンパイア/最期の聖戦』

先日中古CDショップに行ったら、『ヴァンパイア/最期の聖戦』(98)のサントラが500円コーナーで投げ売りされていたので、すみやかに保護してきました。映画公開当時買いそびれたサントラだったんですよねこれ。

ジョン・カーペンターのフィルモグラフィーの中でも、あまり語られる事のない映画ではありますが、見所を挙げるならばヴァンパイア討伐隊「スレイヤーズ」のリーダーを演じたジェームズ・ウッズのイカす不良中年っぷりと、『30デイズ・ナイト』(07)のパンフレット内解説でネタにされていたマーク・ブーンJr.の無惨かつアッパレな最期などが挙げられます。
「ヴァンパイアもので西部劇を撮る」というカーペンターのウエスタン・ムービーへの偏愛が微笑ましいです。

で、この映画のサントラ。例によってカーペンターが自分でスコアを作曲しているわけですが、これがコッテコテのブルース・ロック。自分でギター、ベース、シンセを演奏するだけでなく、わざわざスティーヴ・クロッパー(g)やドナルド・”ダック”・ダン(b)、リック・シュローサー(dr)ら腕利きを招集して、「The Texas Toad Lickers」なるバンド(これまたコテコテなネーミングセンス)まで組んでしまうんだから、カーペンターのこの映画への入れ込み具合が分かるというものです。

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