『デッドプール2』のサントラはなぜスコア盤にも「ペアレンタル・アドバイザリー」マークが印刷されているのか


『デッドプール2』(18)は前作に引き続き日本盤サントラがリリースされると聞き、
「デップー続編の音楽ってタイラー・ベイツさんでしょ?あーあ、ライナーノーツを書きたかったなぁ…」と思ったのですが、
よく調べてみたら日本盤がリリースになるのはソング・コンピレーション盤のほうで、スコア盤は輸入盤のみらしい、ということが分かりました。
(前作は1枚のアルバムにスコアと歌モノの両方が収録されてたのですが)

このジャケットがソング・コンピレーション盤。

ライナーノーツが書けなかったというよりも、
そもそもスコア盤が日本盤として出なかったわけで、
何だかホッとしたような、
でもスコア盤の不遇な扱いが悲しいような、
複雑な心境になってしまいました。

もっとも、ワタクシはベイツさんの『リミット・オブ・アサシン』(17)のサントラ盤ライナーノーツを書かせて頂いたので、まぁいいかという感じではありますが。

さて『デップー2』のサントラ盤に話を戻しますと、
スコア盤のジャケ写を見たら、
インスト曲だけのはずなのに「PARENTAL ADVISORY: EXPLICIT CONTENT」の警告マークが印刷されてまして、
「スコア盤にも何かヤバい歌詞のヒップホップとかロックの歌モノが入ってるのかな?」と思ったのですが、そうじゃなかった。

 

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『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』デラックス・エディションのサントラ盤

batman v superman

先日twitterでもちょろっと書きましたが、
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(16)のサントラ盤を買いました。
2,000円前後でデラックス・エディションが買えるなら、
そりゃあこっちを選ぶよねーということで、
CD2枚組のデラックス・エディション(輸入盤)を迷わず購入しました。

dawn of justice02

デラックス・エディションはデジパック仕様で、
ジャケット内側やバックインレイにメインキャラの写真が。
バットマン、レックス・ルーサー、
ワンダー・ウーマン、スーパーマンのキービジュアルが、
それぞれのロゴマークつきで紹介されてます。

 

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ワタクシが選ぶ2015年のごく私的ベスト・フィルムスコア10選

shaun the sheep

ワタクシはレーベル業と並行して映画音楽解説も生業としておりますので、
先日のFilm Music Magazineのように、
今年のベスト・フィルムスコアを10タイトルと、
注目すべきニューカマーの作曲家を選出してみました。

なお「日本で今年劇場公開(もしくはDVD/ブルーレイリリース)になった作品」が対象なので、
中には製作年が2015年以前の映画もありますが、その点はご了承下さい。

 

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Film Music Magazineが選ぶ2015年のベスト・フィルムスコア10選

chappie

映画音楽専門誌…というか、
映画音楽情報サイトのFilm Music Magazineが、
今年のベスト・フィルムスコアを10タイトルと、
The Runners-Upの作品を10タイトル、
注目すべきニューカマーの作曲家を選出していました。

http://www.filmmusicmag.com/?p=15503

専門サイトの作品選びというのは往々にして過度にマニアックだったり、
映画音楽通を気取った感じのものだったりもするのですが、
ここのサイトのトップ10はサントラビギナーにも優しい作品が並んでいて、
ワタクシの感覚とも割と合ってるセレクトになってましたねー。

 

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これはハンス・ジマー版『未来警察』なのか…? 全編シンセ・サウンドで贈る『チャッピー』のサウンドトラック

chappie

ニール・ブロムカンプ監督最新作『チャッピー』(15)。
『エリジウム』(13)のライアン・アモンが音楽を担当するかも…という話も一時期ありましたが(確か2013年末頃だったと思う)、最終的にはハンス・ジマーが音楽を担当することになりました。

『エリジウム』のライアン・アモンも『第9地区』(09)のクリントン・ショーターも、オーケストラにシンセや打楽器を導入して、ブロムカンプ映画特有の混沌としたパワーを感じさせる音楽を鳴らしていましたが、今回のジマーさんは「全編シンセサイザー・サウンド」という手法で本作に挑んでおります。

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