本日は今週7日から公開になる『X-ファイル:真実を求めて』についてのお話。
ワタクシこの映画を20世紀FOXさんのマスコミ試写室で拝見させて頂いたのですが、
当日はあのゲリラ豪雨が猛威をふるった日で、試写室に着いた時には全身ズブ濡れに
なっておりました。ま、今となってはいい思い出かも(話のネタとして)。
厳寒のウェストバージニア州でFBIの女性捜査官が失踪。サイキックな透視能力を持つ
ジョー神父がFBIに捜査協力を申し出るものの、当局はその超能力の真偽が判断出来ない。
そこで彼らはFBIを引退したスカリーに接近し、どこかで隠遁生活を送っている超常現象の
プロ、フォックス・モルダーを探し出し、捜査協力を要請する…というのが物語の導入部です。
モルダーはTVシリーズ最終話で第一級殺人(実は捏造)の罪で死刑を宣告され、
スカリーやドゲットの協力で辛くも刑務所から脱走したわけですが、はてさて一体
どうやって現場復帰するのかと思ったら、「捜査に協力すれば過去の事は水に流す」の
ひと言で片付いてしまいました。あっさりしてるなぁ〜(笑)。
あんまり書くとネタバレになるので、これ以降の展開については書かないでおきますね。
1998年の劇場版第1作は宇宙人を題材にした大がかりなSFドラマでしたが、
今回はオカルト/サイコスリラーに仕上がってます。ぱっと見た感じ地味〜な感じは
否めませんが、個人的にはシーズン6への壮大な予告編のようだった前作より、
話がきちっと完結している本作の方が気に入ってます。
思ったよりモルダーもスカリーも老け込んでなかったのもポイント高いかも。
さて前回はスコア盤とコンピ盤の2種類のCDが発売されましたが、今回は1種類のみ。
『X-ファイル』の全エピソードの音楽を手掛けたマーク・スノウによる入魂のオーケストラ・
スコア20曲と、UNKLEがリミックスした「X-ファイルのテーマ」とボーカル曲の”Broken”、
劇中にFBI捜査官役で顔を出しているイグジビットの書き下ろし曲の合計23曲を収録。
TVだと予算の都合でシンセサイザーで補わなくてはいけない部分も、映画版だと
贅沢にオーケストラが使えるので、スノウのスコアも音に重みがあって迫力があります。
また、エンドクレジットで流れるUNKLEのクールでビートの効いた曲もカッコイイです。
特に「X-ファイルのテーマ」のリミックスが耽美的な感じでオススメ。
輸入盤とジャケットの異なる国内盤は、ユニバーサルミュージックより発売中。
『X-ファイル:真実を求めて』オリジナル・サウンドトラック
音楽:マーク・スノウ
品番:UCCL1130
定価:2,500円