マイケル・ダナ&ジェフ・ダナの新作サントラ3タイトルをご紹介

先月は映画音楽家マイケル・ダナさんの誕生日でした。
ワタクシ大体いつもこの時期にマイケルさんのお誕生日祝いをして、
お互いに近況報告をするような流れになるのですが、
今年のマイケルさんはトロント・シンフォニー・オーケストラによる『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した127日』(12)演奏会のプレミアに招待されたようで、
「素晴らしい誕生日になったよー」と言ってました。

で、映画音楽のお仕事のほうも順調なようで、
「秋に3つの作品が公開になるよ!」…と言っていたのですが、
その3つの作品すべてサントラ盤がリリースされることになったようです。

 

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おかげさまで10周年。言うなれば「マリーゴールドミュージック ディケイド」

もうブログタイトルそのまんまなのですが、
おかげさまで弊社も今週で10周年を迎えることが出来ました。

レーベルを起業して最初の5年は長く感じられましたが、
その後の5年はあっという間というか、
忙しく仕事していて「気がついたら10年目になっていた」という感じです。

 

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2016年のごく私的サントラ・トップ10を選んだら、原稿締め切り日の朝みたいになっちまったの巻

今年も残すところあと僅かということで、
サントラブログの締めくくり的なネタを投稿させて頂きたいと思います。
なおブログタイトルの元ネタは、ボビー・ギレスピー選曲のコンピ盤のアレです。

映画音楽ライターであるところのワタクシが選ぶ、
ごく私的な音楽のよかった今年の映画(=サントラ盤)10選ということで、
「今年」というのをどう定義すべきか毎年悩むのですが、
「2016年に日本で公開になった映画」
…とさせて頂きたいと思います。
それゆえ海外では2015年公開だった作品が入っていたり、
逆に海外では今年公開されたけど、
日本では来年公開の映画は入っていなかったりしますが、
その点は何卒ご了承下さい。

 

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悲しみ、憎しみ、そして虚無。 『手紙は憶えている』の音楽が描くもの(マイケル・ダナ名作選)

remember

先週、『手紙は憶えている』(15)を観てきました。
何というか…「すごいものを観てしまったな」というのが率直な感想です。

日本版の映画の公式サイトやチラシで「ラスト5分の衝撃」という”余計なお世話”な煽り文句が躍っておりますが、
この映画の場合「あんた この復讐をどう思う」というテーマがあまりにも強烈すぎて、
オチが読めたとか読めないとか正直どうでもよくなります。
アトム・エゴヤン監督と言えば、
「この世には 決して癒えない 傷もある」というテーマを描き続ける映像作家でありますが、
今回の『手紙は憶えている』は他人の脚本にもかかわらず、
物語を完全に自分の色に染め上げておりましたね…。

さてこの映画、
何を書いてもネタバレになりそうなので、
ストーリー分析とか感想は割愛。
ここではいきなり音楽について書かせて頂きます。

 

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古き良きワーナーアニメのような賑やかさ。マイケル&ジェフ・ダナ兄弟による『コウノトリ大作戦!』の音楽

storks

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で『コウノトリ大作戦!』(16)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。
音楽は弊社リリース作品「ケルティック・ロマンス」でおなじみのマイケル・ダナ&ジェフ・ダナ。
『アーロと少年』(15)に続いてのアニメ映画の仕事になります。

おかげさまで弊社がダナ兄弟のアルバムを出していることもかなり浸透してきておりまして、彼らのサントラ盤のライナーノーツ執筆の依頼を頂けるようになりました。
マイケルさんもジェフさんも、ワタクシがライナーノーツを書くことになると「よかったじゃないか!」と喜んで下さるので、本当にありがたいことです。

 

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