2021年最後に買ったサントラ盤(『ラブ・アクチュアリー』スコア盤/『クエスト・オブ・キング 魔法使いと4人の騎士』)

11月中旬あたりから怒涛の原稿締切ラッシュが続いておりまして、ブログの更新が思いっきり滞っております。

そんなわけで、最近買ったサントラ盤をご紹介して(…と言っても2枚だけですが)2021年最後のブログにさせて頂きたいと思います。

■その1:『ラブ・アクチュアリー』(03)スコア盤

クレイグ・アームストロングの音楽をこよなく愛するアームストロンガーとしては、映画の公開当時から発売してほしいと思っていた『ラブ・アクチュアリー』のスコア盤。

当初の予定より発売日が延びたということで、クリスマスの日に手に入ればいいネタになったのですが、このアルバムと”おまとめ発送”にしていた某サントラ盤も入荷が延びに延びまくったので、おとといになってようやく手に入りました。。

スコア盤の宿命である「コンピ盤に比べてジャケ写が地味」という件ですが、このアルバムに関して言えばジャケットがリバーシブル仕様になっているのが密かに嬉しい

コンピ盤では数曲しか聴けなかったアームストロングのスコアが60分近く聴けて幸せです。

クレイグ・アームストロング/ラブ・アクチュアリー(3000枚限定:スコアアルバム/輸入盤) – amazon
Craig Armstrong / Love Actually (Original Motion Picture Score) – TOWER RECORDS

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『アメリカン・アサシン』の音楽で重要と思われる2つのテーマ曲を読み解いてみる。

ランブリング・レコーズ様からのご依頼で、
『アメリカン・アサシン』(17)のサントラ盤にライナーノーツを書かせて頂きました。
音楽は『ゼロ・グラビティ』(13)のスティーブン・プライス。

ワタクシ、プライスのサントラ盤ライナーノーツは以前『ゼロ・グラビティ』(13)『フューリー』(14)も担当させて頂きまして、
日本盤未発売の『スーサイド・スクワッド』(16)も含めてこの方の音楽はかなり聴きこんでいるのですが、
今回もかなりの力作に仕上がっています。
登場キャラが多すぎた『スーサイド・スクワッド』よりも、
本作の方が引き締まったサウンドになっていて聴きやすいのではないか、というのが個人的な感想です。
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『スーサイド・スクワッド』は既製曲よりスティーヴン・プライスの音楽をもっと聴きたかった…の巻

suicide-squad

先週『スーサイド・スクワッド』(16)を観てきました。
ド派手なポスタービジュアルからもっとアナーキーな内容を想像していたのですが、
デヴィッド・エアー監督にしては思ったより無難にまとめたような印象でしたね。。

荒くれ者集団のアナーキーっぷりなら『サボタージュ』(14)の面々のほうがいい感じにブッ壊れてたし、
捨て駒部隊の悲哀というテーマも『フューリー』(14)のほうが真に迫っていたし、
何だか不完全燃焼な感じがして仕方がない。

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新年のごあいさつ&2014年 個人的に印象に残ったサントラ盤7選

jack ryan

新年あけましておめでとうございます。
大晦日は『ゲームセンターCX』を延々見ながら、
HGUC ジェガンJ型を作っていたら年が明けました。
今は『ゲームセンターCX』のクレイジー・クライマーの回を見ています。

さて映画音楽物書きである以上、
何か2014年を総括するようなサントラネタを書こうと思ったのですが、
フツーに「2014年のサントラトップ10」とかやってもツマラナイので、
個人的に印象に残った作品を挙げていきたいなーと思います。

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【朗報】『ゼロ・グラビティ』の作曲家スティーヴン・プライス、『フューリー』でまたしても傑作スコアを世に送り出す

fury

先月『フューリー』(14)の内覧試写に行ってきたのですが、
映画を観終わった後ランブリング・レコーズさんの担当の方と、
「スティーヴン・プライスの音楽がすごい!というか、この人は本当にすごい!」
…という話で大いに盛り上がったのでした。

スティーヴン・プライスといえば、
トレヴァー・ジョーンズやハワード・ショア、ハンス・ジマーのもとで仕事した後、
去年の『ゼロ・グラビティ』(13)でアカデミー賞の最優秀作曲賞に輝き、
映画音楽界の第一線に彗星の如く現れたUK出身の俊英作曲家ですが、
今回の『フューリー』の音楽も確かに凄かった。

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