高橋ユキヒロ「Saravah Saravah!」を購入初日にひとまず10回ほど聴いてみた。

幸宏さんの新譜「Saravah Saravah!」を買いました。
1978年発売のファースト・ソロアルバム「サラヴァ!」のヴォーカルパートだけを録り直した異色盤…というか話題盤。
ベスト盤で数曲だけヴォーカル新録バージョンを入れるとか、
セルフカヴァーでアレンジも変えて歌い直すとかいうのは割とよくありますが、
「アルバム丸ごとヴォーカルだけ録り直す」というのは珍しいかなと。

例えばブライアン・フェリーが、声が硬いからと言ってファーストアルバムの「愚かなり、我が恋」を全曲歌い直すかというと、さすがにそれはしないんじゃないかと(←ものすごく分かりにくい例え)。

閑話休題。

で、初代「サラヴァ!」といえばワタクシ中学時代~高校時代に聴きまくりまして、
幸宏さんが言うところの「2,3回歌って”いいかな、こんなもんで”っていう」歌い方に完全に耳が馴染んでしまっているので、
新録バージョンに慣れるまで時間を要するのではないかと思ったのです。

ところが数回聴いただけで「今の幸宏さんの声」のヴォーカルが自然にスッと頭の中に入ってきまして、
ああ、これは無理のない素敵なリメイク/リモデル(再構築)だなーと思った次第です。
そして音がとってもクリア。
「あ、バックの演奏はここでこんなことやってたのか!」と今回初めて気づいた箇所も多々ありました。

 

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AFTER SCHOOL HANGOUTのブルーノート東京公演を観てきました。

先日お休みを頂きまして、
ブルーノート東京で行われたAFTER SCHOOL HANGOUT(以下ASH)を観てきました。

「林立夫と沼澤尚のふたりが、学生時代に放課後夢中になっていた60~70年代のポップス&ロックナンバーを中心に演奏するライヴ・プロジェクト」ということで、
日頃映画のサントラでこの時代の洋楽を耳にする機会も多く、
幸宏さんがヴォーカルで参加していることもあって、
ASHには以前から興味がありました。

しかし会場のブルーノート東京というのが、
地方の人間(子供の頃は東京に住んでたけど)にはどうにも行きづらい印象があって、
行きたいなー、でもなぁーという感じでこれまでずっと躊躇しておりまして。
でもまぁ自分ももういい歳だし、
音楽経験値を上げる意味でもブルーノートを経験しておくのもいいかなと思いまして、
思い切って行ってきたのでした。

 

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『男と女』、そしてピエール・バルー氏の思い出

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2016年は有名ミュージシャンの訃報が続いた年でしたが、
年の瀬になってピエール・バルー氏の訃報まで聞くことになるとは…。

先日チネ・ラヴィータで『男と女』(66)のデジタル・リマスター版を観て、
「ああ、やっぱりこの映画はいいなぁ」と余韻に浸っていただけに、
この知らせはショックが大きすぎますね…。

 

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高橋幸宏 Especial Live HEART OF HURT 2014に行ってきたよの巻

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今回の東京公演のライブ会場、
キリスト品川教会 グローリア・チャペル

運良くチケットの抽選に当たったので、
幸宏さんのスペシャルなライブ「Heart of Hurt 2014」に行ってきました。

“Heart of Hurt”といえば、
1993年リリースの激シブ・アコースティック・セルフカヴァー・アルバムと同タイトル。
「それじゃあ今回は佐橋佳幸氏と堀江博久氏の3人でアコースティックなライブを演るのかな?」
…と思ってしまうわけですが、いろいろと予想外の展開が待っていて、
うーん、なかなか楽しいライブだったなぁ、と仙台に戻ってからひとりニンマリとしてしまうのでした。

幸宏さんはツイッターで「ゆるーい感じでやります」と念を押していたし、
堀江さんは冊子に「なんだかいつもと違う感じ」
「何が起きるのか楽しみで仕方がない」とコメントを寄稿していたのですが、
実際そんな感じのライブになってましたね…。

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高橋幸宏 with In Phaseはライブバンドだった

life anew

もう1ヶ月ほど経ってしまったネタですが、
秋分の日にお休みを頂きまして、
高橋幸宏 with In Phaseのライブを観て参りました。
Bunkamuraオーチャードホール公演。

オーチャードホールといえば、
去年の暮れに幸宏さんの還暦記念ライブを観たばかり。
果たしてあのスペシャルライブを超えるものはあるのか?と思ったのですが、
今回もあれとは違った興味深い内容でグッと来ましたねー。

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