About "Chasing the Grail"
前作『オール・ザット・リメインズ』から５年という長い年月を費やしてのリリースとなった本作だが、待たせた分の期待は決して裏切らないナイスな仕上がりだ。FOZZYのトレードマークであるラウドで疾走感溢れるサウンドを炸裂させる一方、初のロック・バラードに挑戦した傷心と喪失がテーマの"Broken Soul"、リッチ・ワードのファルセット・ヴォイスがエモーショナルな"New Day’s Dawn"、プログレを意識した14分の大作"Wormwood"などで、これまでとは違う新たな一面も披露している。リッチのソング・ライティング能力にも磨きがかかり、表現力が増したクリスのボーカルは今まで以上に言葉に"深み"が出た。ハードロックといってもただノイジーな爆音を聞かせるのではなく、メロディーラインがしっかりしているのも特筆すべき点のひとつだろう。個々の楽曲については、CDのブックレットにクリスとリッチが詳細な解説文を寄稿しているので、詳しくはそちらをご覧頂きたい（日本盤は完全対訳つき）。
日本盤限定のボーナストラックは、オーストラリア・ブリスベンで行われたライブ音源の中から、『オール・ザット・リメインズ』のトップを飾った"Nameless Faceless"と、オリジナル・アルバム未収録のレア曲" Don’t You Wish You Were Me "（WWEの企画盤"WWE ORIGINALS"収録曲）をセレクト。
Tracklist
1. Under Blackened Skies
2. Martyr No More
3. Grail
4. Broken Soul
5. Let the Madness Begin
6. Pray for Blood
7. New Day's Dawn
8. God Pounds His Nails
9. Watch Me Shine
10. Paraskavedekatriaphobia (Friday the 13th)
11. Revival
12. Wormwood
-Bonus Track-
13. Nameless Faceless (Live)
14. Don’t You Wish You Were Me (Live)
